方針
(1) は文系第1問(2)と同じ構造で、小さい方の数の分布を先に求め、2回独立に同じ値をとる確率を二乗和にする。(2)は積分を の部分と の部分に分ける。前者は置換積分、後者は として単位円の面積、すなわち扇形と直角二等辺三角形の面積で評価する。
解答
(1)
2枚のカードの選び方は 通りである。小さい方の数が となるには、もう1枚が より大きい数であればよい。したがって である。
2回目はカードを戻してから行うので、 と は独立であり、同じ分布をもつ。よってである。ここで だから である。
(2)
求める積分をとおく。まずと分ける。
第1項について、 とおくと である。したがって第2項について、 とおくと であり、である。 は単位円の上半分である。
青い領域は、中心角 の扇形と直角三角形の和である。
の部分は、中心角 の扇形から直角二等辺三角形を見れば、面積 である。よってである。
以上を合わせると
別解
解法2
方針
(1) は2回の選択を一つの順序対として直接数える。(2) は
とおき、積分全体を
と の基本積分へ一度に変換する。
円の面積公式を使わず、三角関数の積分だけで値を確定する。
解答
(1)
1回の選び方は 通りなので、2回の選択結果は
通りである。両方の最小値が となる結果は
通りであるから、有利な結果は通りである。よって(2)とおく。 に対して であり、となる。したがって、求める積分 は第1項はである。また より、第2項は以上を加えて
総評
確率と積分の小問で、どちらも標準的だが処理を省くと減点されやすい。(1)は の個数が 通りである理由を明示すること。(2)は が付いた部分と付いていない部分で処理が異なる。特に円の面積を読む部分では、扇形だけでなく三角形部分を含めた面積になっていることを図形的に確認したい。目安時間は18分程度。