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京都大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

自然数abはどちらも3で割り切れないが,a3+b3は81で割り切れる.
このようなabの組(a,b)のうち,a2+b2の値を最小にするものと,
そのときのa2+b2の値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

整数 合同式、素因数分解、不等式評価

方針

a3+b3=(a+b)(a2ab+b2) を使い、a,b が3で割り切れないという条件から、3の因数がどちらの因子に何個入るかを調べる。まず a3+b3 が3で割り切れるためには a+b が3で割り切れる必要がある。a+b=3k とおくと、第2因子は3で割れるが9では割れないことが分かるため、81で割り切れるには a+b が27で割り切れる必要十分条件になる。最後に a+b が27の倍数である正の組の中で a2+b2 を最小化する。

解答

まず a3+b3=(a+b)(a2ab+b2) を用いる。a,b はどちらも3で割り切れないので、3で割った余りはそれぞれ1または2である。a3a(mod3)b3b(mod3) だから、a3+b3 が3で割り切れるためには a+b0(mod3) でなければならない。

そこで a+b=3k とおく。このとき b=3ka であるからa2ab+b2=a2a(3ka)+(3ka)2=3a29ak+9k2=3(a23ak+3k2)である。括弧内は3で割ると a2 と同じ余りになる。a は3で割り切れないので a2 も3で割り切れない。したがって a2ab+b2 は3で割り切れるが、9では割り切れない。

よって a3+b381=34 で割り切れるためには、(a+b) の方が少なくとも 33=27 で割り切れる必要がある。逆に、27a+b なら、第2因子に少なくとも1個の3が含まれるので、a3+b3 は81で割り切れる。したがって条件は 27a+b と同値である。

あとは自然数 a,b について、a+b が27の倍数で、かつ a,b が3で割り切れないものの中で a2+b2 を最小にすればよい。最小の可能性は a+b=27 である。固定した和のもとでは、2つの数ができるだけ近いときに2乗和が最小になる。実際、a2+b2=(a+b)2+(ab)22 なので、ab が最小のとき最小である。

和が27のとき、最も近い自然数の組は (a,b)=(13,14), (14,13) であり、どちらも3で割り切れない。このとき a2+b2=132+142=169+196=365 である。

なお、a+b54 の場合は a2+b2(a+b)225422=1458>365 なので、より小さくなることはない。したがって求める組と値は (a,b)=(13,14),(14,13),a2+b2=365 である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。単なる合同式だけでなく、a3+b3 の因数分解を使って3の因数が何個入るかを見抜く問題である。a+b=3k と置いた後、第2因子が3で割れるが9では割れないことを示すのが核心で、ここを曖昧にすると81の条件まで届かない。最小化では、まず a+b が27の倍数であることを確定し、次に固定和の2乗和は近い組で最小という基本事実を使う。(13,14) が条件を満たすこと、順序を入れ替えた組も答えに含むことを忘れない。

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出典: 京都大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。