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京都大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

整数 n に対し,n37n+9が素数となるような n をすべて求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

整数 合同式、素因数分解、場合分け

方針

整数 n について n3n(mod3) が成り立つことを使い,n37n+9 が常に3で割り切れることを示す。素数は正の約数を1と自分自身しかもたない正の整数なので,3で割り切れる素数なら値は3に限られる。あとは n37n+9=3 を因数分解して整数解を求め,実際に値が3になることを確認する。

解答

任意の整数 n について n3n(mod3) である。したがって n37n+9nn+00(mod3) であり,n37n+9 は常に3で割り切れる。

この値が素数であるとする。素数は正の整数であり,しかも3で割り切れるので,その値は 3 でなければならない。よって n37n+9=3 を解けばよい。これは n37n+6=0 すなわち (n1)(n2)(n+3)=0 である。したがって n=3, 1, 2 を得る。

実際,これらの値では n37n+9=3 となるので素数である。以上より,求める整数は 3, 1, 2 である。

別解

解法2

方針

式を 3+(n1)(n2)(n+3) と変形する。3つの因子 n2,n1,n+3 は3で割った余りが互いに異なるので,その積は必ず3の倍数である。したがって元の式も3の倍数であり,素数になるには3に等しいことが必要である。

解答

恒等式n37n+9=3+(n1)(n2)(n+3)を用いる。

3整数 n2,n1,n+3 を3で割った余りは,順序を除けば 0,1,2 である。したがって3(n1)(n2)(n+3)であり,n37n+9 も3の倍数である。

この値が素数なら,正の素数で3の倍数であるからn37n+9=3でなければならない。よって(n1)(n2)(n+3)=0となり,n=3, 1, 2を得る。いずれを代入しても元の式の値は3であるため,これらはすべて条件を満たす。

総評

難度4、目安時間10分。式が常に3の倍数であることを見抜く整数問題である。合同式 n3n(mod3) を使う方法と,3+(n1)(n2)(n+3) へ変形する方法の双方で検算できる。「3で割り切れる」だけで終えず,素数を正の整数として扱って値が3に限られること,さらに n=3,1,2 を代入して実現を確認することまで書く。

冊子PDFで見る京大の整数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。