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京都大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

素数p,qを用いてpq+qpと表される素数をすべて求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

整数 合同式、場合分け、素因数分解

方針

まずp,qがともに奇素数なら,pq+qpは2より大きい偶数になり素数でない。したがって少なくとも一方は2である。対称性によりp=2としてよい。q=2は直接除外し,奇素数qについてはq=3を候補として確認する。q3ならq21(mod3),かつ2q2(mod3)なので,和が3で割り切れることから除外する。

解答

p,qがともに奇素数であるとする。このときpqqpも奇数なので,pq+qp は偶数である。しかもpq+qp>2だから,素数ではない。したがって,p,qの少なくとも一方は2である。

式はp,qについて対称なので,p=2としてよい。まずq=2なら 22+22=8 であり,素数ではない。

次にqを奇素数とする。q=3のときは 23+32=8+9=17 であり,これは素数である。

残りはq3の奇素数の場合である。このときqは3で割り切れないので q21(mod3) である。またqは奇数だから 2q(1)q12(mod3) である。したがって 2q+q22+10(mod3) となる。さらに2q+q2>3なので,これは素数ではない。

以上より,求める素数は 17 だけである。

別解

解法2

方針

式が素数になるための必要条件を合同式で逆向きに絞る。和が奇数でなければならないことからp,qの一方が2と分かる。残る奇素数をrとし,r>3なら法3で和が0になることを示して,r=3だけを残す。

解答

P=pq+qpが素数であるとする。p,qがともに奇数ならPは2より大きい偶数となるため素数ではない。また両方が2ならP=8である。したがってp,qのちょうど一方が2でなければならない。

式はp,qについて対称なので,奇素数をrとしてP=2r+r2と書く。r=3ならP=23+32=17であり,確かに素数である。

一方,r>3ならrは3で割り切れない奇数である。よってr21(mod3),2r(1)r1(mod3)であり,P=2r+r20(mod3).しかもP>3だから,この場合は素数にならない。

したがって可能なのは{p,q}={2,3}だけであり,求める素数は17のみである。

総評

難度4,計算量3。目安時間は10分。偶奇で「両方が奇素数」を除くのが最初の分岐である。その後は対称性により片方を2に固定すればよい。q3のときに3で割れることを示す際,2q2(mod3)qが奇数であること,q21(mod3)qが3以外の素数であることに依存する。最後に値が3より大きいことを添えると,割り切れるだけでなく合成数であることが明確になる。

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出典: 京都大学 2016年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。