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京都大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

一辺の長さが1の正四面体ABCDにおいて,Pを辺ABの中点とし,点Qが辺AC上を動くとする.
このとき,cosPDQの最大値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用微分による最大最小

方針

正四面体を座標空間に置き、QA から C へ向かうパラメータ t で表す。cosPDQDPDQ の内積を使って1変数関数になる。既存の計算式を微分すると最大は端点ではなく t=1/5 で起こるため、増減を丁寧に調べ、最大値 7/3 を出す。

解答

正四面体の一辺の長さは1である。座標をA=(0,0,0),B=(1,0,0),C=(12,32,0)とおく。すると、底面 ABC の重心の真上に D があり D=(12,36,23) と置ける。また PAB の中点なので P=(12,0,0) である。

Q は辺 AC 上を動くので Q=tC=(t2,3t2,0)(0t1) とおく。

このときDP=PD=(0,36,23)であり、DQ=QD=(t12,3(3t1)6,23)である。内積はDPDQ=0t12363(3t1)6+23=3t112+23=93t12=3t4である。また DP=32 であり、DQ2=(t1)24+(3t1)212+23=t2t+1である。したがってcosPDQ=DPDQDPDQ=3(3t)6t2t+1である。

係数 3/6 は正なので F(t)=3tt2t+1 の最大を調べればよい。微分するとF(t)=1t2t+1(3t)(2t1)2(t2t+1)3/2=15t2(t2t+1)3/2である。よって F(t)0t<15 で増加し、15<t1 で減少する。したがって最大は t=15 のときに起こる。

このとき 3t=145,t2t+1=12515+1=2125 であるからmaxcosPDQ=31456215=73321=73である。したがって求める最大値は 73 である。

別解

解法2(頂点ベクトルの内積)

方針

D を始点とする3本の辺ベクトルを使う。正四面体の辺長と面角ではなく、各ベクトルの長さが1、相互の内積が 1/2 であることだけで DP,DQ を表す。座標を置かずに同じ一変数関数へ帰着し、微分で最大化する。

解答

座標を置かず、点 D から見たベクトルだけで計算してもよい。 DA=a,DB=b,DC=c とおく。正四面体の各面は正三角形であるからa=b=c=1,ab=bc=ca=12である。

PAB の中点なので DP=a+b2 である。また、AQ:QC=t:(1t)、すなわち 0t1 とおくと DQ=(1t)a+tc である。よってDPDQ=12(a+b){(1t)a+tc}=12{(1t)+t2+1t2+t2}=3t4である。また DP2=14{1+1+212}=34 であり、DQ2=(1t)2+t2+2t(1t)12=t2t+1である。したがってcosPDQ=3t23t2t+1である。G(t)=(3t)(t2t+1)1/2 とおくとG(t)=15t2(t2t+1)3/2だから、0t1 では t=1/5 のとき最大となる。このときmaxcosPDQ=73である。

総評

難度7、計算量6。目安時間は22分。第1解法は正四面体を座標化して内積を計算し、第2解法は D を始点とする辺ベクトルの長さと相互内積だけで同じ式を得る。どちらも Q を辺 AC 上の比 t で表し、0t1 の範囲で微分する。平方根を含む式では正の係数を確認してから一変数関数へ絞るのが安全である。

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出典: 京都大学 2015年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。