方針
正四面体を座標空間に置き、 を から へ向かうパラメータ で表す。 は と の内積を使って1変数関数になる。既存の計算式を微分すると最大は端点ではなく で起こるため、増減を丁寧に調べ、最大値 を出す。
解答
正四面体の一辺の長さは1である。座標をとおく。すると、底面 の重心の真上に があり と置ける。また は の中点なので である。
点 は辺 上を動くので とおく。
このときであり、である。内積はである。また であり、である。したがってである。
係数 は正なので の最大を調べればよい。微分するとである。よって は で増加し、 で減少する。したがって最大は のときに起こる。
このとき であるからである。したがって求める最大値は である。
別解
解法2(頂点ベクトルの内積)
方針
点 を始点とする3本の辺ベクトルを使う。正四面体の辺長と面角ではなく、各ベクトルの長さが1、相互の内積が であることだけで を表す。座標を置かずに同じ一変数関数へ帰着し、微分で最大化する。
解答
座標を置かず、点 から見たベクトルだけで計算してもよい。 とおく。正四面体の各面は正三角形であるからである。
は の中点なので である。また、、すなわち とおくと である。よってである。また であり、である。したがってである。 とおくとだから、 では のとき最大となる。このときである。
総評
難度7、計算量6。目安時間は22分。第1解法は正四面体を座標化して内積を計算し、第2解法は を始点とする辺ベクトルの長さと相互内積だけで同じ式を得る。どちらも を辺 上の比 で表し、 の範囲で微分する。平方根を含む式では正の係数を確認してから一変数関数へ絞るのが安全である。