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京都大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

座標空間において、原点 O と点 A(0,1,1) を通る直線を l とし、点 B(0,2,1) と点 C(2,2,3) を通る直線を m とする。

l 上の2点 P,Q と、m 上の点 R を、PQR が正三角形となるようにとる。

このとき、PQR の面積が最小となるような P,Q,R の座標を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安27

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用図形的解釈

方針

正三角形の頂点Rから直線lに下ろした垂線の足は,辺PQの中点になる。したがって,Rを直線m上で動かしたときの高さ,つまりRからlまでの距離を最小にすれば面積も最小になる。まず直線l,mの最短距離を,両方向ベクトルに垂直である条件から求める。最短点NlRmが決まったら,正三角形の高さと一辺の関係からPQを求め,Nを中点としてP,Qを置く。

解答

直線lの方向ベクトルを u=(0,1,1) とする。また,直線mは点B(0,2,1)を通り,方向ベクトルを(1,0,2)として R=(0,2,1)+t(1,0,2) と表せる。直線l上の点を N=su=(0,s,s) とおく。 Rからlへの距離が最小となるとき,RNは両直線の方向ベクトルに垂直である。したがって (RN)u=0,(RN)(1,0,2)=0 を満たす。ここで R=(t,2,12t),RN=(t,2+s,12ts) であるから,条件は (2+s)+(12ts)=0 および t2(12ts)=0 である。整理して s+t=12,2s+5t=2 を得る。これを解くと s=32,t=1 である。よって最短距離を与える点は N=(0,32,32),R=(1,2,1) である。

このとき NR=(1,12,12) なので RN2=1+14+14=32 である。

正三角形PQRでは,頂点Rから辺PQへ下ろした垂線の足はPQの中点であり,その高さは一辺の3/2倍である。したがって,面積を最小にするにはこの足をNにすればよく,RN=32PQ である。よって PQ=23RN=2 である。

直線lの方向ベクトルuの長さは2であるから,PQ=2となるように,Nから±12uだけ進めばよい。したがって P=N12u=(0,2,2),Q=N+12u=(0,1,1) と取れる。P,Qの順序は入れ替えても同じである。

以上より,求める点は順序を除いて P=(0,1,1),Q=(0,2,2),R=(1,2,1) である。

別解

解法2

方針

2直線の方向ベクトルの外積を用いる。最短線分 NR は両方向ベクトルに垂直なので、その外積と平行である。RN=λ(u×v) を成分比較して最短点 N,R を直接求め、正三角形の高さから P,Q を復元する。

解答

直線 l,m の方向ベクトルをu=(0,1,1),v=(1,0,2)とする。このときu×v=(2,1,1).NlRmN=su=(0,s,s),R=(0,2,1)+tv=(t,2,12t)とおく。最短線分 NR は2直線の双方に垂直なので、ある実数 λ を用いてRN=λ(2,1,1)と書ける。成分を比較するとt=2λ,2+s=λ,12ts=λ.前2式から t=2λ, s=λ2。これを第3式へ入れると3+5λ=λ,よってλ=12,t=1,s=32.したがってN=(0,32,32),R=(1,2,1).またNR=(1,12,12),RN=32.正三角形の高さは一辺の 3/2 倍だからPQ=23RN=2.u=2 なので、N を中点としてP=N+12u,Q=N12uと取ればよい。したがって、順序を除いてP=(0,1,1),Q=(0,2,2),R=(1,2,1)である。

総評

難度7,計算量6。目安時間は27分。正三角形の面積は高さの2乗に比例するため,問題は直線m上の点から直線lまでの距離を最小にすることへ変わる。最短線分が両直線の方向ベクトルに垂直であることを使えば座標計算は2本の一次方程式で済む。最後に,足NPQの中点になることと,正三角形の高さ=3/2倍の関係からP,Qを復元する流れを明確に書きたい。

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出典: 京都大学 2017年度 前期 文系数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。