Evolton

京都大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

f(x)=x3+2x2+2とする。
f(n)f(n+1)がともに素数となる整数nをすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量3/ 10目安15

整数 偶奇性、場合分け、素因数分解

方針

連続する n,n+1 の一方は偶数である。偶数 k では f(k) も偶数なので、絶対値が素数なら2に限られる。方程式 f(k)=±2 を因数分解して偶数候補を決め、最後に4候補を代入確認する。

解答

まず偶数 k について考える。f(k)=k3+2k2+2=k2(k+2)+2は偶数である。f(k) が素数なら、偶数の素数は2だけなのでf(k)=2またはf(k)=2である。

f(k)=2 のときk2(k+2)=0より k=0,2 を得る。f(k)=2 のときk2(k+2)=4である。しかし k=2m とおけば左辺は8m2(m+1)となり8の倍数なので、4 にはならない。したがって、偶数 k について f(k) が素数となるのはk=0,2だけである。

n が偶数なら k=n として n=0,2n が奇数なら k=n+1 として n=1,3 を得る。候補を確認するとnf(n)f(n+1)372223132025であり、いずれも2つの絶対値は素数である。よってn=3,2,1,0である。

別解

解法2

方針

偶数を代入した値を8を法として調べる。f(k)2(mod8) により、f(k)=2 のうち負の場合を合同式だけで除外できる。残る方程式を解き、連続2整数のどちらが偶数かで戻す。

解答

偶数 k=2m に対してf(k)=8m3+8m2+22(mod8)である。f(k) は偶数だから、f(k) が素数なら f(k)=±2 である。ただし26(mod8)なので、合同式から f(k)=2 は起こらない。したがってf(k)=2であり、k2(k+2)=0から k=0,2 となる。

連続する n,n+1 のうち偶数である方を k とする。k=n なら n=0,2k=n+1 なら n=1,3 である。これらは解法1の表のとおり、もう一方の値の絶対値も素数となる。ゆえにn=3,2,1,0である。

総評

難度5、目安時間15分。連続2整数の一方が偶数であることと、偶数の素数が2だけであることを組み合わせると候補が一気に絞れる。f(k)=2 では f(k)=22 の両方を検討する必要がある。候補を得た後、もう一方の値も素数であることを表で確認して必要十分性を完成させる。

冊子PDFで見る京大の整数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2019年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。