方針
半径1の円に内接しているので,各辺の長さは対応する中心角 を用いて と表せる。辺 に対応する中心角を順に とおき,円周角条件 を弧の中心角の和に直す。そこから を得て, により全ての辺長を1変数で表す。最後は として2次式の最大値に帰着する。
解答
辺 に対応する中心角をそれぞれ とする。円の半径は1なので,中心角が である弦の長さは である。
円周角 は,点 を含まない弧 に対応するので である。また は,点 を含まない弧 に対応するので である。したがって であり, を得る。
ここで とおく。すると であり,中心角の和 から である。よって である。
したがって4辺の長さの積は である。ここで なので である。 であり, だから, は を動く。ゆえに である。
これは の2次式であり,最大は のときに起こる。この値は上の範囲に含まれる。したがって最大値はである。
別解
解法2
方針
円に内接する四角形の対角の和が であることから を示し,等脚台形 を得る。対角線 で分け, とおく。半径1の外接円に対する正弦定理で4辺を , と表し, の2次式を最大化する。
解答
円に内接する四角形なので仮定より だから特にであるから である。また底辺 の両端の角が等しいので,この台形は等脚台形でありである。
ここでとおく。対角線 は の内部にあるから半径1の外接円に対して正弦定理を用いるとしたがって とおく。 よりよって は上の範囲内にあるので,最大値はである。
総評
難度6、目安時間25分。中心角で4辺を表す方法と,等脚台形を導いて対角線 に正弦定理を使う方法がある。どちらもへ帰着する。 とおけば下に凸ではなく上に凸の2次式で,頂点 が に実際に含まれることを確認する。弧と円周角の対応,特に が見込む弧 を取り違えないことが重要である。