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京都大学 2019年度
理系数学 第1問

問題

次の各問に答えよ。

問1 とする。は有理数ではないが,がともに有理数となるようなの値を求めよ。ただし,が素数のとき,が有理数でないことは証明なしに用いてよい。

問2 次の定積分の値を求めよ。

出典:京都大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

解法1

問1は とおき、2倍角から が有理数であることを得る。3倍角を と表し、 の無理性を使う。問2(1)は部分積分、(2)は分母を に変形して積分する。

解法2

問1は を直接用い、有理数と無理数の積から係数を0と決める。問2は被積分関数の原始関数を微分で確認し、端点を代入する。

解答

解法1

問1

とおく。条件から は無理数である。一方、

が有理数なので、 は有理数である。また

も有理数であり、 は有理数である。もし なら、上式を で割ることで が有理数となり、矛盾する。よって

である。 より だから

となる。実際、これは無理数であり、 はともに有理数である。したがって

である。

問2 (1)

部分積分により

である。

問2 (2)

だから

である。

解法2

問1

恒等式

を用いる。 は有理数である。これが0でなければ

は有理数となり、条件に反する。したがって

である。 なので 、ゆえに

を得る。

問2 (1)

次の微分を確認する。

よって

である。

問2 (2)

だから

となる。