問題
をみたす最小の正の整数を求めよ。ただし,は虚数単位とする。
出典:京都大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
解法1
を極形式にして和を余弦で表す。正の値を取る3つの剰余類ごとに2の累乗へ直し、 と比較して最小の を決める。
解法2
三角関数を使わず、 から数列が8項ごとに16倍されることを用いる。最初の8項の符号と値を計算し、正の剰余類だけを比較する。
解答
解法1
だから
である。この値が正になるのは
のときだけである。 と書けば、正の3場合は
となる。
また
である。したがって、右辺を超えるには指数が34以上でなければならない。
では より最小でも 、 では最小でも である。 では
を満たす最小の整数は であり、 となる。実際、このときの値は である。よって最小の正の整数は
である。
解法2
数列
を考える。まず
であり、 についても8乗は16である。よって
が成り立つ。
最初の8項を直接計算すると
である。したがって正になるのは のときであり、 に対して
となる。
ここで
だから、各剰余類で指数が34以上になる最初の項を調べる。順に であり、その中で最小は
である。