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京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

kを正の実数とする.座標空間において,
原点Oを中心とする半径1の球面上の4点A,B,C,Dが次の関係式を満たしている.OAOB=OCOD=12,OAOC=OBOC=64,OAOD=OBOD=kこのとき,kの値を求めよ.ただし,座標空間の点X,Yに対して,
OXOYは,
OXOYの内積を表す.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル 内積の利用ベクトル成分計算図形的解釈

方針

a+bab を使う。条件から c,d はともに ab に垂直なので、残る2方向の成分だけで内積を計算する。

解答

a=OA,b=OB,c=OC,d=ODとおく。4本はすべて単位ベクトルである。またa+b2=1+1+212=3.そこでu=a+b3とおくと、u は単位ベクトルである。

条件からcu=12,du=2k3.さらにc(ab)=0,d(ab)=0.よって u に垂直な共通方向の単位ベクトルを v とすれば、向きを適切に選んでc=12u+12v,d=2k3u+ε14k23v(ε=±1)と書ける。

ε=1 なら2方向の内積がどちらも負になり、cd=1/2 に反する。したがって ε=1 で、23k+1214k23=12.平方根を移項して平方すると16k2+1223k3=0.k>0 であるからk=3268.

別解

解法2(座標を対称に設定する方法)

方針

A,Bx 軸について対称に置く。内積条件を引き算すると C,Dy 成分が0となり、残りは xz 平面内の2次元計算になる。

解答

座標軸を適切に選び、a=(32,12,0),b=(32,12,0)とおく。どちらも単位ベクトルで、内積は 1/2 である。c=(c1,c2,c3) とする。ac=bc=64の2式を引くと c2=0、加えると3c1=62.よってc1=12.座標軸の向きを選び直してc=(12,0,12)としてよい。

同様に d=(d1,d2,d3) についてad=bd=kからd2=0,d1=2k3.d=1 よりd3=±14k23.cd=1/2>0k>0 を同時に満たすには d3>0 でなければならない。したがって23k+1214k23=12.これを解き、正の根を取るとk=3268.

総評

難度6、計算量5。目安時間は25分。条件の対称性から a+bab を選ぶと、4本のベクトルが実質2次元に落ちる。座標解法では A,B を対称に置くことで同じ構造が見える。垂直成分の符号は cd=1/2>0 から決め、平方前の右辺が正であることを確認してから正の根を採る。

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出典: 京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。