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京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

空間の8点O(0,0,0),A(1,0,0),B(1,2,0),C(0,2,0),D(0,0,3),E(1,0,3),F(1,2,3),G(0,2,3)を頂点とする直方体OABC-DEFGを考える,
点O,点F,辺AE上の点P,および辺CG上の点Qの4点が同一平面上にあるとする.
このとき,四角形OPFQの面積Sを最小にするような点Pおよび点Qの座標を求めよ.
また,そのときのSの値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安24

ベクトル図形と方程式 座標設定面積計算微分による最大最小

方針

辺上の点を P=(1,0,p),Q=(0,2,q) とおく。平面が原点を通るので,O,F,P,Q が同一平面上にある条件は FP,Q の一次結合で表されることと考えればよく,ここから p+q=3 が出る。さらに P+Q=F となるため四角形 OPFQ は平行四辺形である。面積は隣り合う2辺 OP,OQ の長さと内積から S2=OP2OQ2(OPOQ)2 で求め,p の2次式を最小化する。

解答

P は辺 AE 上にあり,点 Q は辺 CG 上にあるので P=(1,0,p),Q=(0,2,q) とおける。ただし 0p3,0q3 である。

平面が O を通るので,O,F,P,Q が同一平面上にあることは,OFOP,OQ の一次結合で表されることと同値である。すなわち,ある実数 s,t があって F=sP+tQ となればよい。座標で書くと (1,2,3)=s(1,0,p)+t(0,2,q) である。第1,第2座標から s=1,t=1 となるので,第3座標より p+q=3 である。したがって q=3p である。

このとき P+Q=(1,2,p+q)=(1,2,3)=F である。よって四角形 OPFQ は平行四辺形である。

隣り合う辺を OP=(1,0,p),OQ=(0,2,3p) と見る。平行四辺形の面積 S についてS2=OP2OQ2(OPOQ)2である。ここでOP2=1+p2,OQ2=4+(3p)2,OPOQ=p(3p)だからS2=(1+p2){4+(3p)2}p2(3p)2=4p2+(3p)2+4=5p26p+13である。

この2次式は 5p26p+13=5(p35)2+565 である。したがって最小となるのは p=35 のときであり,このとき q=3p=125 である。よって P=(1,0,35),Q=(0,2,125) であり,最小値は S=565=2705 である。

別解

解法2(平面方程式と対角線の外積を使う)

方針

4点を含む平面を原点を通る一般形で表し,辺 AE,CG との交点条件から P,Q の高さの和を求める。四角形は平行四辺形になるので,2本の対角線の外積の半分として面積を計算し,平方完成する。

解答

P=(1,0,p),Q=(0,2,q)(0p,q3) とおく。4点を含む平面は O を通るのでux+vy+wz=0と書ける。P,Q,F を代入するとu+wp=0,2v+wq=0,u+2v+3w=0である。最初の2式を最後の式へ代入して w(3pq)=0 を得る。平面なので w=0 だけが残ることはなく,したがってp+q=3である。

このとき P+Q=F だから OPFQ は平行四辺形である。対角線はOF=(1,2,3),PQ=(1,2,qp)であり,平行四辺形の面積はS=12OF×PQである。q=3p を代入して計算するとS2=5p26p+13=5(p35)2+565となる。よって p=3/5,q=12/5 のとき最小であり,P=(1,0,35),Q=(0,2,125),Smin=2705である。両点の高さは 0p,q3 を満たす。

総評

難度6、計算量5。想定時間は24分程度。空間図形だが,平面条件を座標の一次結合として書けば p+q=3 がすぐ出る。そこから P+Q=F に気づくと四角形が平行四辺形であることも明確になる。面積計算では立体図の見た目に頼らず,ベクトルの長さと内積で S2 を出してから2次式を最小化するのが安全である。 共面条件から p+q=3 が出ると,F=P+Q により四角形が平行四辺形だと分かる。最小点で P,Q が実際に辺上にあることまで確認して答案を閉じる。

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出典: 京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。