方針
問1は3点を通る平面の方程式を求め,その法線方向に点 を反射する。符号を誤らないよう,平面を として の形で計算する。問2は 回目に初めて赤が出るため,最初の 回は赤以外で,しかも白・青・黄の3色がすべて出ている必要がある。長さ の3色列を包除原理で数える。
解答
問1
平面 は3点 を通る。方程式を とおくと,3点を代入して となる。したがって である。
法線ベクトルを とする。平面の左辺から右辺を引いた値を とおくと である。また である。
平面に関する対称点は,点 を法線方向に平面までの2倍だけ動かした点であるから である。よってである。したがって である。
問2 回目の試行で初めて赤玉が取り出されるので,最初の 回では赤玉は一度も出ていない。さらに, 回目に赤玉が出た時点で4種類すべてが記録済みになるには,最初の 回の間に白玉,青玉,黄玉がすべて少なくとも1回ずつ出ている必要がある。
最初の 回を,白・青・黄の3色だけからなる列として数える。全体は 通りである。このうち,ある1色が一度も出ない列は 通りで,その色の選び方が3通りある。さらに,2色が一度も出ない列は1色だけが出続ける列であり,3通りである。
したがって包除原理より,白・青・黄がすべて現れる列の数は である。最後の 回目は赤玉でなければならない。各試行の色の列はすべて確率 で起こるので,求める確率は である。
別解
解法2(垂足を求めて状態数の漸化式を使う)
方針
問1は から平面への垂足 を法線パラメータで求め, とする。問2は赤がまだ出ていない列について,白・青・黄のうちちょうど1色・2色・3色が現れた確率を状態別に追い,最後に赤を引く確率を掛ける。
解答
問1
平面 の方程式はで,法線ベクトルは である。垂足をとおく。 よりなので ,すなわちである。 は の中点だからとなる。
問2
最初の 回で赤が出ず,白・青・黄のうちちょうど1色,2色,3色が現れている確率をそれぞれ とする。するとである。また状態遷移からであり,この漸化式へ代入して帰納的にを得る。
回目で初めて赤が出て4色が揃うには, 回目までが状態 で,最後に赤を引けばよい。したがって求める確率はである。
総評
難度5、計算量4。想定時間は20分程度。問1は平面方程式と法線方向の反射を正確に扱う小問で,平面の式の定数項と反射公式の符号がミスの出やすい箇所である。問2は「赤が初めて」と「4種類すべてが記録済み」の2条件を分け,前半 回に赤以外3色がすべて出る列を数える。包除原理の最後の を落とさないことが重要である。 反射では垂足が中点であること,確率では最初の 回に赤が一度も出ず他の3色がすべて出ることが核心である。 を代入すると に一致する。