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京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

x,y,zを座標とする空間において,xz平面内の曲線z=log(1+x)(0x1)z軸のまわりに1回転させるとき,
この曲線が通過した部分よりなる図形をSとする.
このSをさらにx軸のまわりに1回転させるとき,
Sが通過した部分よりなる立体をVとする.
このとき,Vの体積を求めよ。

難易度8/ 10計算量6/ 10目安35

積分図形と方程式 体積計算置換図形的解釈

方針

最初の回転面を r=ez21 と表す。固定した x に対し、2回目の回転でできる断面の内半径と外半径を求め、環状断面の面積を積分する。

解答

最初の回転でできる面 S は、z 軸からの距離をr=x2+y2とするとr=ez21,0zlog2で表される。

2回目の回転について、固定した x での断面を考える。S 上にその x 座標をもつ点がある条件はxez21,すなわちz2log(1+x)である。

S 上ではy2=(ez21)2x2.x 軸からの距離を R とするとR2=y2+z2=(ez21)2x2+z2.右辺は z0 で狭義単調増加する。したがって断面は環状領域になる。

最大の zlog2 であり、Rout2=1x2+log2.最小の zez21=x を満たすので、Rin2=log(1+x).よって断面積はπ{1x2+log2log(1+x)}.断面積は偶関数だからV=2π01{1x2+log2log(1+x)}dx.また01log(1+x)dx=2log21.したがってV=2π{113+log2(2log21)}=10π32πlog2.

別解

解法2(外側の立体から中央の穴を引く方法)

方針

固定した x の断面を、外側の円板から内側の円板を除いたものと見る。外側と穴の体積を別々に積分し、最後に差を取る。

解答

固定した x に対し、最初の面上の点を x 軸のまわりに回したときの半径 RR2=(ez21)2x2+z2.これは z とともに増加する。

外側の境界はz=log2,ez21=1からRout2=1+log2x2.一方、中央の穴の境界は y=0、すなわちez21=xからRin2=log(1+x).そこで、まず外側をすべて満たした立体の体積をVout=π11(1+log2x2)dxとする。偶関数性からVout=2π(1+log213).中央の穴の体積はVhole=π11log(1+x)dx=2π01log(1+x)dx.部分積分によりVhole=2π(2log21).したがってV=VoutVhole=10π32πlog2.

総評

難度8、計算量6。目安時間は35分。最初の回転でできるのは中身をもつ立体ではなく回転面である。2回目の回転では、固定した x の断面が円板ではなく環状領域になる。半径の2乗が z とともに増加することを確認して内外の境界を決める。積分はすべて独立行に置き、x は偶関数性で処理する。

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出典: 京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。