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京都大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

四面体OABCOA=4,OB=AB=BC=3,OC=AC=23を満たしているとする.
Pを辺BC上の点とし,OAPの重心をGとする.
このとき,次の各問に答えよ.

(1) PGOAを示せ.

(2) Pが辺BC上を動くとき,PGの最小値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用微分による最大最小

方針

OAx 軸に置いて座標化する。与えられた長さから B,C はどちらも x=2 の平面上にあることが分かり、さらに BC=3 を満たすように y,z 座標を取る。PBC 上のパラメータで表すと、Px 座標は常に2である。重心 G=(O+A+P)/3 から PG=(A2P)/3 を計算し、x 成分が0であることから垂直性を示す。最小値は PG2t の二次式にして求める。

解答

(1)
OA=4 なので、座標を O=(0,0,0),A=(4,0,0) とおく。

まず OB=AB=3 より、B=(x,y,z) とすると x2+y2+z2=9,(x4)2+y2+z2=9 である。差をとると x=2 である。回転してよいので B=(2,5,0) とおける。

同様に OC=AC=23 より、Cx 座標も2である。C=(2,y,z) とおくと y2+z2=8 である。また BC=3 より (y5)2+z2=9 である。この2式の差をとると 25y+5=1 となるので y=255 である。したがって z2=845=365 であり、向きを選んで C=(2,255,655) とおく。 P を辺 BC 上の点とし、P=(1t)B+tC(0t1) と表す。このときP=(2,5(13t5),655t)であり、Px 座標は常に2である。 OAP の重心は G=O+A+P3 であるから PG=GP=A2P3 である。Ax 座標は4、Px 座標は2なので、A2Px 成分は 422=0 である。OAx 軸方向のベクトルだから、PGOA と垂直である。これで(1)が示された。

(2)
次に PG の最小値を求める。上の式より PG2=19A2P2 である。x 成分は0なのでPG2=49{5(13t5)2+365t2}=49(9t26t+5).平方完成すると 9t26t+5=9(t13)2+4 である。t=1/30t1 に含まれるので、最小値は PG2=494=169 である。したがって PGmin=43 である。

別解

解法2

方針

OA の中点を M とする。OB=AB, OC=AC から B,COA の垂直二等分平面上にあり、PBC なら PMOA。重心 G は中線 PM2:1 に分けるので PG=2PM/3。あとは平面三角形 MBCM から BC への距離を求める。

解答

(1)
M を辺 OA の中点とする。OB=AB だから BOA の垂直二等分平面上にあり、同様に OC=AC から C も同じ平面上にある。したがって PBC ならPMOA.三角形 OAP において PM は中線であり、重心 G はこの中線をPG:GM=2:1に分ける。よって PGPM と平行なのでPGOA.(2)
OM=2 であり、直角三角形 OMB,OMC からMB2=OB2OM2=94=5,MC2=OC2OM2=124=8.したがって三角形 MBC の3辺はMB=5,MC=22,BC=3.M から BC に下ろした垂線の足を H とする。余弦定理、または射影の公式よりBH=MB2+BC2MC22BC=5+986=1.よってMH=MB2BH2=51=2.0<BH<BC なので H は辺 BC 上にあり、PH のとき PM は最小値2をとる。

重心の性質より PG=2PM/3 だからPGmin=232=43.

総評

空間図形を垂直二等分平面と平面三角形へ落とす問題。目安時間は18〜24分。公式出題意図は空間ベクトルの大きさ・内積による理解と計算力を評価し、ベクトルを使わない幾何解法も想定している。座標法では PG2 の二次式、幾何法では PG=2PM/3 と三角形 MBC の高さを求め、どちらも最小点が辺 BC の内部にあることを確認する。

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出典: 京都大学 2022年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。