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京都大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

数列{xn}{yn}を次の式x1=0,xn+1=xn+n+2cos(2πxn3)(n=1,2,3,),y3m+1=3m,y3m+2=3m+2,y3m+3=3m+4(m=0,1,2,)により定める.このとき,数列{xnyn}の一般項を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列三角関数 帰納的定義の利用、合同式、数学的帰納法

方針

まず実験的に xnyn0,1,3,6, となることを見て、n(n1)/2 を予想する。そこで zn=yn+n(n1)/2 とおき、z1=x1 かつ znxn と同じ漸化式を満たすことを示す。yn+1ynn(mod3)2,2,1 と周期的に変わる。また zn(mod3)0,0,1 と周期的なので、2cos(2πzn/3) が同じ 2,2,1 になることを確認する。

解答

求める一般項は xnyn=n(n1)2 であることを示す。

そこで zn=yn+n(n1)2 とおく。y1=0 であるから z1=0=x1 である。あとは znxn と同じ漸化式を満たすことを示せばよい。

まず yn の差を調べる。定義より y3m+1=3m,y3m+2=3m+2,y3m+3=3m+4 であるからyn+1yn={2(n1,2(mod3)),1(n0(mod3))である。

次に zn を3で割った余りを調べる。n=3m+1,3m+2,3m+3 の場合に分けると、z3m+1=3m+3m(3m+1)20(mod3), z3m+2=3m+2+(3m+1)(3m+2)20(mod3), z3m+3=3m+4+(3m+2)(3m+3)21(mod3) である。したがって2cos2πzn3={2(n1,2(mod3)),1(n0(mod3))である。

一方、zn の差はzn+1zn=(yn+1yn)+(n+1)nn(n1)2=(yn+1yn)+n.上で見た場合分けより yn+1yn=2cos2πzn3 であるから zn+1=zn+n+2cos2πzn3 となる。

これは xn の漸化式 xn+1=xn+n+2cos(2πxn3) と同じ形であり、初項も z1=x1=0 と等しい。したがって帰納法により xn=zn である。よって xnyn=n(n1)2 である。

別解

解法2

方針

xn 自体を3項ずつ明示する式を予想し、m について帰納法で証明する。各ブロックで xnmod30,0,1 となるため余弦項が 2,2,1 と決まり、次のブロックへ閉じる。最後に定義済みの yn を引く。

解答

次の3式を m0 について示す。x3m+1=92m(m+1),x3m+2=9m2+15m+62,x3m+3=9m2+21m+142.(1)m=0 ではx1=0,x2=0+1+2=3,x3=3+2+2=7だから(1)は成り立つ。

x3m+1 は3の倍数なので余弦項は2であり、x3m+2=x3m+1+(3m+1)+2=9m2+15m+62.この数も3の倍数なので、再び余弦項は2である。よってx3m+3=x3m+2+(3m+2)+2=9m2+21m+142.一方 x3m+31(mod3) なので余弦項は2cos2π3=1である。したがってx3m+4=x3m+3+(3m+3)1=92(m+1)(m+2).これは次のブロックの第1式であるから、数学的帰納法により(1)がすべての m0 で成り立つ。

定義された yn を引くとx3m+1y3m+1=3m(3m+1)2,x3m+2y3m+2=(3m+1)(3m+2)2,x3m+3y3m+3=(3m+2)(3m+3)2.いずれも n(n1)/2 に等しい。したがってxnyn=n(n1)2である。

総評

余弦項が xnmod3 だけで決まる漸化式問題。目安時間は16〜22分。公式出題意図は一般項の推測と証明を通じ、漸化式・数学的帰納法の理解と論証力を評価するとしている。補助数列 zn=yn+n(n1)/2 が同じ漸化式を満たす方法と、xn を3項ずつ帰納する方法がある。どちらも剰余 0,0,1 と余弦項 2,2,1 の対応を明記する。

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出典: 京都大学 2022年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。