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京都大学 2023年度
文系数学 第3問

問題

(1) の式として表せ.

(2) 半径1の円に内接する正五角形の一辺の長さがより大きいか否かを理由を付けて判定せよ.

出典:京都大学 2023年度 前期日程 一般選抜 文系 第3問

方針

解法1(標準解法)

(1) は加法定理から倍角・3倍角を だけで表す。(2) は正五角形の一辺を中心角 の弦として扱い, を求める。 とおくと,(1)の公式と から が決まる。最後は小数ではなく として平方比較を行う。

解法2(正五角形と円の幾何による方法)

(1) は倍角公式を繰り返して求める。(2) は正五角形の一辺を ,対角線を とする。円に内接する四角形にトレミーの定理を使って を求め,三角形の外接円半径が1であることから を決める。最後は と正確に比較する。

解答

解法1(標準解法)

(1)

とおく。倍角公式より である。また加法定理を用いると

である。したがって

である。

(2)

半径1の円に内接する正五角形の一辺の長さを とする。隣り合う頂点を結ぶ弦に対応する中心角は であるから,余弦定理より である。 とおく。 より である。また であり,(1)から である。したがって すなわち である。左辺は と因数分解できる。 なので は不適であり, を解いて を得る。よって である。

したがって である。ここで だから, かどうかは を調べればよい。これは すなわち と同値である。両辺は正であり, だから,確かに である。よって であり,正五角形の一辺の長さは より大きい。

解法2(正五角形と円の幾何による方法)

(1)

である。また だから

である。

(2)

正五角形を とし,一辺の長さを ,対角線の長さを とする。

京都大学 2023年度 第3問の図1

円に内接する四角形 にトレミーの定理を用いると

である。 とおけば であり, だから

となる。

三角形 は二辺が ,底辺が の二等辺三角形で,その外接円半径は1である。底辺 への高さを とすると,面積は である。外接円半径の公式 より

である。一方,三平方の定理から

である。これらを合わせ, に注意すると

を得る。

ここで

である。両辺が正であることに注意して平方すると だから, である。よって ,したがって である。