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京都大学 2023年度 前期日程 一般選抜文系数学 第4問

数列{an}は次の条件を満たしている.a1=3,an=Snn+(n1)2n(n=2,3,4,)ただし,Sn=a1+a2++anである.
このとき,数列{an}の一般項を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

数列 漸化式の変形和の計算、計算整理

方針

Sn を含むので,まず an=SnSn1 を代入して Sn/n の漸化式へ変形する。bn=Sn/n とおくと bn=bn1+2n という階差型になる。これを和で解いて Sn を求め,最後に an=SnSn1 へ戻す。n=1 でも同じ式が成り立つことを確認する。

解答

n2 とする。定義より an=SnSn1 であるから,条件式は SnSn1=Snn+(n1)2n となる。Sn を含む項を左辺へ集めると SnSnn=Sn1+(n1)2n であり,n1nSn=Sn1+(n1)2n となる。両辺を n1 で割って Snn=Sn1n1+2n を得る。

ここで bn=Snn とおく。S1=a1=3 なので b1=3 であり,上の式から bn=bn1+2n(n2) である。したがってbn=3+k=2n2k=3+(2n+14)=2n+11である。

よって Sn=n(2n+11) である。n2 ではan=SnSn1=n(2n+11)(n1)(2n1)={2n(n1)}2n1=(n+1)2n1である。この式は n=1 のときも (1+1)211=3=a1 を満たす。したがって an=(n+1)2n1(n=1,2,3,) である。

別解

解法2(一般項の階差を直接求める方法)

方針

条件式を n 倍し,Sn=Sn1+an を代入して anSn1 で表す。さらに添字 n1 の条件式から Sn1 を消去すると,anan1 が直接求まる。得られた階差が候補 (n+1)2n1 の階差と一致することを使って帰納的に結論する。

解答

n2 とする。条件式を n 倍し,Sn=Sn1+an を用いるとnan=Sn1+an+n(n1)2nである。よってan=Sn1n1+n2n.(1)一方,添字 n1 の条件式はan1=Sn1n1+(n2)2n1である。これと (1) からanan1=n2n(n2)2n1=(n+2)2n1を得る。

ここで An=(n+1)2n1 とおくとAnAn1=(n+1)2nn2n1=(n+2)2n1である。また A1=221=3=a1 である。したがって anAn は初項とすべての階差が一致するのでan=(n+1)2n1(n=1,2,3,)である。

総評

目安時間は15分程度。和を含む漸化式では,an=SnSn1 を使って Sn だけの関係に直すのが基本である。この問題では Sn/n が自然に現れるため,bn=Sn/n と置くと一気に階差型になる。最後に Sn で答えたままにせず,an へ戻し,初項 n=1 の確認まで書くと減点されにくい。 和Snを解く標準解法に加え,一般項の階差を直接出す方法も有効である。添字n1の条件式を使う際はn=2でも成立することと,最後に初項を照合することを忘れない。

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出典: 京都大学 令和5年度一般選抜 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。