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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

nは正の整数とする.1枚の硬貨を投げ,表が出たら1,裏が出たら2と記録する.
この試行をn回繰り返し,記録された順に数字を左から並べてn桁の数Xを作る.
ただし,数の表し方は十進数とする.
このとき,Xが6で割り切れる確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

確率整数 剰余分類、数え上げ、二項定理

方針

6で割り切れる条件を,末位が偶数であることと各桁の和が3の倍数であることに分ける。使う数字は1と2だけなので,末位は必ず2でなければならない。末位を2に固定し,残り n1 桁のうち2の個数を h とおくと,桁和は n+1+h になる。あとは h の3での剰余条件を満たす二項係数の和を求める。

解答

X が6で割り切れるためには,X が2でも3でも割り切れることが必要十分である。使われる数字は1と2だけなので,2で割り切れるためには末位が2でなければならない。

末位を2に固定する。残りの n1 桁のうち,2が出た回数を h とする。このとき残りの桁にある1の個数は n1h であるから,桁の和は (n1h)1+h2+2=n+1+h である。したがって3で割り切れる条件は n+1+h0(mod3) すなわち hn1(mod3) である。

よって有利な並びの個数はAn1=0hn1hn1(mod3)n1Chである。この値を求めるため,次の形で整理する。 m=n1 とし,Am=0hmhm2(mod3)mChとおく。m=0,1,2 では直接調べて A0=0,A1=1,A2=1 である。 m 桁にさらに3桁を加えると,目標となる剰余は3だけずれるので同じである。追加した3桁のうち2が出る個数を j とすると,j=0,3 の場合はもとの m 桁で同じ剰余を取る必要があり,寄与は 2Am である。j=1,2 の場合は,もとの m 桁で残り2つの剰余のどちらかを取る必要があり,その個数の和は 2mAm である。それぞれの選び方は 3C1=33C2=3 通りなので Am+3=2Am+3(2mAm)=32mAm である。

この漸化式と初期値から Am=2m+(1)m+13 が成り立つ。実際,m=0,1,2 で正しく,この式を右辺に代入すると 32m2m+(1)m+13=2m+3+(1)m+43 となり,m+3 でも成り立つ。

したがって有利な並びの個数は An1=2n1+(1)n3 である。全体の並びは 2n 通りで等確率だから,求める確率は An12n=16+(1)n32n である。

総評

公式の出題意図は、確率の基本理解に加え、数え方を説明して計算を実行する力を問うとしている。難度6,計算量5。想定時間は20分程度。末位が2であることを先に固定し,残りの2の個数を3で分類するのが中心である。二項係数の剰余類和をそのまま放置せず,Am+3=32mAm で処理すると高校範囲の組合せだけで閉じられる。n=1 のときも式は0を与えるため,端の確認にもなっている。1n12 の全 2n 通りを独立列挙し、導出した確率式とすべて一致した。

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出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。