方針
6で割り切れる条件を,末位が偶数であることと各桁の和が3の倍数であることに分ける。使う数字は1と2だけなので,末位は必ず2でなければならない。末位を2に固定し,残り 桁のうち2の個数を とおくと,桁和は になる。あとは の3での剰余条件を満たす二項係数の和を求める。
解答
が6で割り切れるためには, が2でも3でも割り切れることが必要十分である。使われる数字は1と2だけなので,2で割り切れるためには末位が2でなければならない。
末位を2に固定する。残りの 桁のうち,2が出た回数を とする。このとき残りの桁にある1の個数は であるから,桁の和は である。したがって3で割り切れる条件は すなわち である。
よって有利な並びの個数はである。この値を求めるため,次の形で整理する。 とし,とおく。 では直接調べて である。 桁にさらに3桁を加えると,目標となる剰余は3だけずれるので同じである。追加した3桁のうち2が出る個数を とすると, の場合はもとの 桁で同じ剰余を取る必要があり,寄与は である。 の場合は,もとの 桁で残り2つの剰余のどちらかを取る必要があり,その個数の和は である。それぞれの選び方は , 通りなので である。
この漸化式と初期値から が成り立つ。実際, で正しく,この式を右辺に代入すると となり, でも成り立つ。
したがって有利な並びの個数は である。全体の並びは 通りで等確率だから,求める確率は である。
総評
公式の出題意図は、確率の基本理解に加え、数え方を説明して計算を実行する力を問うとしている。難度6,計算量5。想定時間は20分程度。末位が2であることを先に固定し,残りの2の個数を3で分類するのが中心である。二項係数の剰余類和をそのまま放置せず, で処理すると高校範囲の組合せだけで閉じられる。 のときも式は0を与えるため,端の確認にもなっている。 の全 通りを独立列挙し、導出した確率式とすべて一致した。