方針
Q=(u,u,u) と置き、垂直条件を方向ベクトル (1,1,1) との内積で表す。長さは直角三角形 OPQ で求め、最後に内積条件を sin2θ の方程式へ直す。
解答
(1)
直線 g 上の点を Q=(u,u,u) と置く。直線 g の方向ベクトルは (1,1,1) だから、PQ⊥g より(u−cosθ)+(u−sinθ)+u=0.したがってu=3cosθ+sinθ,ゆえにQ=(3cosθ+sinθ,3cosθ+sinθ,3cosθ+sinθ).OQ は g 上にあり、PQ⊥g なので、三角形 OPQ は Q で直角である。また OP=1 であるからPQ2=OP2−OQ2=1−3u2=1−3(cosθ+sinθ)2=32−sin2θ.よって∣PQ∣=32−sin2θ.(2)PQ=OQ−OP よりOP⋅PQ=u(cosθ+sinθ)−1=3(cosθ+sinθ)2−1=3sin2θ−2.これが −1/2 だからsin2θ=21.0<2θ<2π に注意すると2θ=6π, 65π.したがってθ=12π, 125π.
別解
解法2(正射影)
方針
g の単位方向ベクトルを用い、Q を OP の g への正射影として直接求める。(2)では射影成分と垂直成分の分解から、内積を長さの二乗へ読み替える。
解答
(1)
直線 g の単位方向ベクトルをe=31(1,1,1)とする。Q は P から g へ下ろした垂線の足だからOQ=(OP⋅e)e=3cosθ+sinθ(1,1,1).これで Q の座標が得られる。
また、正射影による直交分解からOP2=OQ2+PQ2.したがってPQ2=1−3(cosθ+sinθ)2=32−sin2θ,よって∣PQ∣=32−sin2θ.(2)
さらにOP=OQ+QP,PQ=−QP.ここで OQ⊥QP だからOP⋅PQ=−∣QP∣2=−PQ2.内積が −1/2 であることはPQ2=21と同値である。したがって32−sin2θ=21,sin2θ=21.範囲を調べてθ=12π, 125π.
総評
空間ベクトルの垂直条件と正射影を問う標準問題。目安時間は25分。成分計算では Q=(u,u,u) と未知数を1つに絞ること、幾何的には Q が垂線の足であることが要点である。2解法の結果が OP⋅PQ=−PQ2 で一致することもよい検算になる。
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出典: 九州大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。