Evolton

九州大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

O を原点とする空間に点P(cosθ,sinθ,0)と直線 g:x=y=z 上の点 Q とがあり、直線 PQg に垂直であるとする。このとき、次の問いに答えよ。

(1)Q の座標を求めよ。さらに、PQ を求めよ。

(2) 内積 OPPQ の値が12になるような θ の値を、0<θ<π の範囲で求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安25

ベクトル三角関数 内積の利用図形的解釈三角比の利用

方針

Q=(u,u,u) と置き、垂直条件を方向ベクトル (1,1,1) との内積で表す。長さは直角三角形 OPQ で求め、最後に内積条件を sin2θ の方程式へ直す。

解答

(1)
直線 g 上の点を Q=(u,u,u) と置く。直線 g の方向ベクトルは (1,1,1) だから、PQg より(ucosθ)+(usinθ)+u=0.したがってu=cosθ+sinθ3,ゆえにQ=(cosθ+sinθ3,cosθ+sinθ3,cosθ+sinθ3).OQg 上にあり、PQg なので、三角形 OPQQ で直角である。また OP=1 であるからPQ2=OP2OQ2=13u2=1(cosθ+sinθ)23=2sin2θ3.よってPQ=2sin2θ3.(2)PQ=OQOP よりOPPQ=u(cosθ+sinθ)1=(cosθ+sinθ)231=sin2θ23.これが 1/2 だからsin2θ=12.0<2θ<2π に注意すると2θ=π6, 5π6.したがってθ=π12, 5π12.

別解

解法2(正射影)

方針

g の単位方向ベクトルを用い、QOPg への正射影として直接求める。(2)では射影成分と垂直成分の分解から、内積を長さの二乗へ読み替える。

解答

(1)
直線 g の単位方向ベクトルをe=13(1,1,1)とする。QP から g へ下ろした垂線の足だからOQ=(OPe)e=cosθ+sinθ3(1,1,1).これで Q の座標が得られる。

また、正射影による直交分解からOP2=OQ2+PQ2.したがってPQ2=1(cosθ+sinθ)23=2sin2θ3,よってPQ=2sin2θ3.(2)
さらにOP=OQ+QP,PQ=QP.ここで OQQP だからOPPQ=QP2=PQ2.内積が 1/2 であることはPQ2=12と同値である。したがって2sin2θ3=12,sin2θ=12.範囲を調べてθ=π12, 5π12.

総評

空間ベクトルの垂直条件と正射影を問う標準問題。目安時間は25分。成分計算では Q=(u,u,u) と未知数を1つに絞ること、幾何的には Q が垂線の足であることが要点である。2解法の結果が OPPQ=PQ2 で一致することもよい検算になる。

冊子PDFで見る九大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 九州大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。