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九州大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

さいころを投げ、出た目が1または6ならば A 君に赤玉を1個、2、3、4、5のいずれかならば B 君に白玉を1個与える。これを繰り返し、A 君が赤玉を2個得るか、B 君が白玉を3個得ればゲームを終了する。このとき、次の問いに答えよ。

(1) B 君が白玉を3個得てゲームが終了する確率を求めよ。

(2) ゲームが終了するまでにさいころを投げた回数を確率変数 X とするとき、X の確率分布を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安23

確率 数え上げ、余事象、状態分類

方針

赤を R、白を W と書き、最後の1回が勝敗を決めることに注目する。(1)は白3個で終わる列、(2)は長さ2、3、4の終了列を分類する。

解答

赤玉、白玉が出る確率をそれぞれp=13,q=23とする。

(1)
B 君が勝つのは、WWW または、最初の3回に R が1回、W が2回出た後に W が出る場合である。したがってP(B君の勝ち)=q3+3pq3=827+827=1627.(2)
X の値は 2,3,4 のいずれかである。P(X=2)=p2=19.3回で終わるのは WWW または、最初の2回に R,W が1回ずつ出て最後が R の場合だからP(X=3)=q3+2p2q=827+427=49.よってP(X=4)=11949=49.確率分布はX234P(X)194949である。

別解

解法2(余事象と生存確率)

方針

(1)A 君が勝つ場合を、2個目の赤玉が出る時刻で数えて余事象を取る。(2)は各時刻までゲームが続いている確率の差から分布を作る。

解答

(1)
A 君が勝つのは、2個目の赤玉が2、3、4回目に出る場合である。その確率はP(A君の勝ち)=p2+2p2q+3p2q2=19+427+427=1127.したがって余事象よりP(B君の勝ち)=11127=1627.(2)
まず X2 は確実である。2回で終了するのは RR だけだからP(X3)=1p2=89.3回を終えてもゲームが続くには、赤1個、白2個でなければならない。したがってP(X4)=3pq2=49.よって差を取ればP(X=2)=189=19,P(X=3)=8949=49,P(X=4)=49.したがってP(X=2)=19,P(X=3)=49,P(X=4)=49.

総評

吸収条件のある短い確率過程だが、終了前の列だけを数える必要がある。目安時間は23分。終了列の直接分類と、余事象・生存確率による解法を分けて示した。確率分布の和が1になること、(1)の 16/27A 君の勝率 11/27 の和が1になることが検算になる。

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出典: 九州大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。