方針
くじの順序ではなく、最終的な k 人の集合が全て等確率であることに着目する。全体を nCk とし、A・Bを含めるか除くかに応じて分子を数える。
解答
(1)
最終的に選ばれる k 人の集合は全て等確率であり、その総数はnCkである。まず k≦n−1 とする。Aさんを除く n−1 人から k 人を選べばよいのでnCkn−1Ck=nn−k.k=n のときは確率0であり、同じ式が0を与える。
(2)
k≦n−2 なら、AさんとB君を除く n−2 人から k 人を選ぶからnCkn−2Ck=n(n−1)(n−k)(n−k−1).k=n−1,n のときは確率0であり、右辺も0となる。
(3)
AさんとB君を含め、残る k−2 人を他の n−2 人から選ぶからnCkn−2Ck−2=n(n−1)k(k−1).
別解
解法2:1人ずつの選出確率で考える
方針
対称性から1人が選ばれる確率は k/n、選ばれない確率は (n−k)/n と分かる。1人の結果を固定した後、残り n−1 人について条件付き確率を掛けて2人の事象を求める。
解答
(1)
n 人は対等で、最終的に選ばれる人数は k 人である。したがってAさんが選ばれる確率は k/n であり、P(Aが選ばれない)=1−nk=nn−k.(2)
Aさんが選ばれなかったとする。このとき残る n−1 人のうち、委員でない人はAさん以外に n−k−1 人いる。よってP(AもBも選ばれない)=nn−k⋅n−1n−k−1=n(n−1)(n−k)(n−k−1).(3)
Aさんが選ばれる確率は k/n である。その条件のもとで、残る n−1 人からB君が残り k−1 人の委員に入る確率は (k−1)/(n−1) だからP(AもBも選ばれる)=nk⋅n−1k−1=n(n−1)k(k−1).この方法では、くじを実際に引く順番にかかわらず、最終的な選出結果だけを条件としている。
総評
難度3、計算量3。順番付きのくじを最終的な委員集合へ読み替える基本的な確率問題で、想定時間は12分程度。(2) と (3) で n−1 人中の人数が1つずつ減ること、k=n−1,n の端の場合にも式が成り立つことが注意点である。組合せと条件付き確率を相互照合した。
冊子PDFで見る九大の確率の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 1989年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。