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九州大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

4人の友達 A,B,C,D が、それぞれ持ち寄ったプレゼントを
公平な抽選で1個ずつ受け取る。次の問いに答えよ。

(1) A が自分の持ってきたプレゼントを受け取る確率を求めよ。

(2) AB の持ってきたプレゼントを受け取り、
残る B,C,D のうちの誰かが自分の持ってきたプレゼントを受け取る確率を求めよ。

(3) 誰も自分の持ってきたプレゼントを受け取らない確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安14

確率場合の数 数え上げ、条件付き確率、余事象

方針

4人へのプレゼントの割り当てを、4個の品物を4人に対応させる順列として数える。(1)は対称性でよい。(2)は AB の品物を受け取ることを固定し、残る3人と3個の品物の対応を数える。(3)は誰も自分の品物を受け取らない順列を、包除または直接列挙で数える。

解答

(1)
4個のプレゼントは公平に配られるので、A 君に当たるプレゼントは4個のうちどれも同じ確率である。したがって、A 君が自分のプレゼントに当たる確率は 14 である。

(2)
全体の配り方は 4!=24 通りである。A 君に B 君のプレゼントが当たることを固定すると、残りは B,C,D の3人へ、A,C,D の3個のプレゼントを配るので 3!=6 通りである。

このうち、残りの B,C,D の誰かが自分自身のプレゼントに当たる場合を数える。ただし、B 君のプレゼントはすでに A 君に渡っているので、B 君が自分のプレゼントに当たることはない。したがって、C 君または D 君が自分のプレゼントに当たる場合を数えればよい。 C 君が自分のプレゼントに当たる場合は、残る B,D への配り方が2通りである。同様に D 君が自分のプレゼントに当たる場合も2通りである。両方が自分のプレゼントに当たる場合は1通り重複して数えている。よって条件を満たす配り方は 2+21=3 通りである。したがって求める確率は 324=18 である。

(3)
誰も自分のプレゼントに当たらない配り方を数える。全体は24通りである。少なくとも1人が自分のプレゼントに当たる配り方を包除で数えると、4C13!4C22!+4C31!4C40!=2412+41=15通りである。したがって誰も自分のプレゼントに当たらない配り方は 2415=9 通りである。よって確率は 924=38 である。

別解

解法2

方針

プレゼントの配り方を順列の巡回構造で分類する。(2)は6通りを直接確認し、(3)は4-cycleと2つの2-cycleに分けて数える。

解答

(1)

A が受け取るプレゼントは4個のどれも同様に確からしいので14.(2)

AB のプレゼントを受け取ると固定する。
残る B,C,DA,C,D のプレゼントを配る方法は6通りである。
このうち C または D が自分のプレゼントを受け取るものは(A,C,D),(C,A,D),(D,C,A)の3通りである。ここで各組は B,C,D が受け取るプレゼントを順に表す。
したがって、全24通りのうち条件を満たすものは3通りであり、確率は324=18.(3)

誰も自分のプレゼントを受け取らない順列は、巡回構造が次のどちらかである。巡回構造個数4人の1つの巡回(41)!=62人ずつの2つの巡回3したがって該当する配り方は 6+3=9 通りであり、確率は924=38.

総評

小人数の順列を、条件付きで丁寧に数える確率問題である。目安時間は14分。(2)では AB のプレゼントを受け取った時点で、B が自分のプレゼントを受け取る可能性が消えている点に注意する。(3)は包除で一気に数えると安定するが、4人なので直接列挙でも十分に検算できる。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 九州大学 1992年度 前期 文系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。