方針
1回の移動を、 の3通りとその確率に分ける。2回後は独立な2回の移動の和なので、同じ点に到達する組み合わせを足し合わせる。 のときは3つの1回移動確率が 、 となるため、2回後の5点の確率を比較して最大点を決める。
解答
(1)
袋の中の玉の総数を とおく。2個とも である確率はであり、このとき点は に移る。
1個が 、1個が である確率は であり、このとき点は に移る。
2個とも である確率はであり、このとき点は に移る。したがって1回後に存在し得る点と確率はである。
(2)
簡単のためとおく。1回の移動はそれぞれ であり、確率は である。2回後の点はこの2回の移動の和であるから、 である。 は または で起こるので である。 は または 、 で起こるので である。同様に である。したがってである。
(3) とする。このとき対称性より である。またである。したがって である。
2回後の確率は、対称性により であり、中央の点 の確率は である。
まず なので、中央の確率は端の確率より大きい。また なので、中央の確率は隣の確率よりも大きい。したがって2回後に点 が存在する確率が最も大きい点は である。
別解
解法2
方針
1回の移動を2変数の多項式で表し、その2乗の各項を2回後の点と確率に対応させる。 では係数の対称性を使って中央の項を比較する。
解答
(1)
としとおく。1回後の点と確率は(2)
横方向の移動を 、縦方向の移動を で表すと、
1回の移動は多項式に対応する。2回後はその2乗に対応する。したがってである。
(3)
なら であり中央の点の確率と他の確率との差はおよびである。対称性により残る2点との比較も同じだから、
最大となる点はである。
総評
復元抽出による1回の移動確率を作り、2回分を足し合わせる確率問題である。目安時間は20分。(1)では2個取り出すため、 を分母にするのが自然である。(2)は に到達する道が3通りある点を落としやすい。(3)は の対称性で とし、中央の確率 が他の4点より大きいことを不等式で示す。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。