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九州大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

xyz空間で,3点(0,0,0)(1,0,1)(1,1,0)を通る平面をSとする.

(1) Sを表すxyzの式を求めよ.

(2) 空間の任意の点をP(x,y,z)とし,
Pを通りSに直交する直線がSと交わる点をQ(x,y,z)とするとき,
PQに移す写像を表す式を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安14

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用、計算整理

方針

3点のうち1点が原点なので,平面 Sax+by+cz=0 の形に置ける。残り2点を代入して平面方程式を求める。(2)では平面の法線方向 (1,1,1) を用い,点 P からこの方向へ進んだ点を Q とおく。最後に Q が平面 S 上にある条件で係数を決め,x,y,zx,y,z で表す。

解答

(1)
平面 S は原点を通るので,ax+by+cz=0 とおける。点 (1,0,1) を通るから a+c=0 であり,点 (1,1,0) を通るから a+b=0 である。したがって b=ac=a であり,a0 として割れば xyz=0 を得る。よって S:xyz=0 である。

(2)
平面 S:xyz=0 の法線方向は (1,1,1) である。点 P(x,y,z) から平面 S に直交する直線上の点は (x,y,z)λ(1,1,1) と表せる。これを Q(x,y,z) とすると x=xλ,y=y+λ,z=z+λ である。 Q は平面 S 上にあるから xyz=0 である。代入すると (xλ)(y+λ)(z+λ)=0 すなわち xyz3λ=0 である。よって λ=xyz3 である。

したがって x=xxyz3=2x+y+z3, y=y+xyz3=x+2yz3, z=z+xyz3=xy+2z3 である。求める対応式は(x,y,z)(2x+y+z3,x+2yz3,xy+2z3)である。

別解

解法2

方針

平面内の2本の方向ベクトルに垂直な法線ベクトルを連立条件で求める。(2)では直交射影の一般形 Q=Pλn を使い,内積 Qn=0 から λ を一度に決定する。

解答

(1)
平面内の2本の方向ベクトルはu=(1,0,1),v=(1,1,0)である。法線ベクトルを n=(α,β,γ) とするとnu=α+γ=0,nv=α+β=0.よって n=(1,1,1) と取れる。平面は原点を通るからS:xyz=0である。

(2)
P から S への直交射影を Q とするとQ=Pλn.QS 上にあるので Qn=0 である。したがって0=(Pλn)n=xyz3λよりλ=xyz3.ゆえにx=xλ=2x+y+z3,y=y+λ=x+2yz3,z=z+λ=xy+2z3.したがって求める写像は(x,y,z)(2x+y+z3,x+2yz3,xy+2z3)である。

総評

平面方程式と直交射影を座標で処理する問題である。目安時間は14分。(1)は原点を通ることを利用して定数項なしで置くと短い。(2)では法線方向 (1,1,1) を使って Q=Pλ(1,1,1) と置くのが最も安定する。符号を誤ると3つの成分がすべてずれるため,最後に xyz=0 を代入して確認するとよい。

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出典: 九州大学 1993年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。