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九州大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

kを区間0k<1に含まれる実数とするとき,
方程式(k1)x2kx+y=0で与えられる曲線Ckは,
すべて2点A(0,0)およびB(1,1)を通る放物線である.

(1) AB以外の任意の点をPとするとき,
これらの放物線Ckのうち,
Pを通るものはたかだか1つしかないことを証明せよ.

(2) kが上記の区間を動くとき,
これらの放物線Ckの頂点はいかなる曲線を描くか.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式 文字消去軌跡必要十分条件

方針

曲線 Cky=(1k)x2+kx=x2+k(xx2) と書き直す。(1)では点 P=(u,v) を通る条件を k について解き,u=0,1 のときはそれぞれ A,B になることを確認してから一意性を示す。(2)では放物線の頂点座標を k で表し,0k<1 から範囲を読み取り,最後に k を消去して軌跡の方程式を得る。

解答

(1)
与えられた方程式は (k1)x2kx+y=0 であるから,y=(1k)x2+kx=x2+k(xx2) と書ける。

P=(u,v) が曲線 Ck 上にあるとする。もし u=0 なら上の式から v=0 となり,P=A である。もし u=1 なら v=1 となり,P=B である。いま PA,B 以外だから u0,u1 である。

このとき v=u2+k(uu2) より k=vu2uu2 と決まる。分母は u0,1 により0でないので,k は高々1つしかない。したがって,点 P を通る放物線 Ck はたかだか1つである。

(2) Cky=(1k)x2+kx であり,0k<1 だから2次の係数 1k は正である。頂点の x 座標を Xy 座標を Y とすると X=k2(1k) であり,Y=(1k)X2+kX=k24(1k) である。

ここで 0k<1 から X0 である。逆に X0 に対して k=2X2X1 とおけば 0k<1 を満たすので,範囲は X0 で尽くされる。 X=k2(1k) から k=2X2X1 である。これを Y=k24(1k) に代入すると Y=X22X1 を得る。したがって頂点が描く曲線は y=x22x1(x0) である。

別解

解法2

方針

(1) では2つのパラメータ k, に対応する曲線の式を引き算し,共通点が A,B に限られることを示す。(2)では r=k/(1k) と置いてパラメータ区間を r0 に直し,頂点座標から r を消去する。

解答

(1)
P=(x,y)CkC の両方にあるとする。2つの方程式を引くと(k)(x2x)=0.k なら x=0 または x=1 である。x=0 をもとの式へ代入すると y=0 なので P=Ax=1 なら y=1 なので P=B である。したがって PA,B なら k= でなければならず,P を通る Ck は高々1つである。

(2) r=k1kとおく。0k<1r0 は同値であり,1k=11+r,k=r1+r.よってCk:y=x2+rx1+r.頂点を (X,Y) とするとX=r2,Y=r24(1+r).r=2X を代入してY=X22X1.また r0X0 と同値である。逆に任意の X0 に対し r=2X0 とすれば対応する k が得られる。したがって軌跡はy=x22x1,x0である。

総評

放物線の束を,パラメータ k の一意性と頂点の軌跡に分けて調べる問題である。目安時間は18分。(1)では u=0u=1 の場合を先に除外することで,分母 uu2 が0でないことを保証できる。(2)は頂点公式を使うだけでなく,0k<1x0 に対応することを確認する必要がある。方程式だけを書いて範囲を落とすと不完全になる。

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出典: 九州大学 1993年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。