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九州大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xyz空間内に4点A(0,1,2)B(0,1,2)C(0,0,1)P(a,b,3)をとる.
ただしa0b0とする.
Pと点ABCとを結ぶ直線がxy平面と交わる点をそれぞれABCとする.次の問に答えよ.

(1)ABCの座標をabを用いて表せ.

(2) 三角形ABCが正三角形となる点P=P0を求めよ.

(3)Qが3点ABCを通る半円周y2+(z2)2=1,x=0,z2上を動くとき,2点P0Qを結ぶ直線とxy平面との交点Qの軌跡を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

ベクトル図形と方程式 座標設定軌跡、計算整理

方針

(1) は点 P と各点を結ぶ直線を媒介変数で表し、z=0 になる値を代入する。(2)は AB が常に長さ6の鉛直な辺になることを使い、正三角形の第3頂点の位置条件から a,b を決める。(3)は半円上の点 Q=(0,y,z) を置き、P0Qxy 平面の交点を y,z で表してから半円の式を消去する。

解答

(1)

直線 PA 上の点は P+λ(AP) と表せる。Az 座標は 2 なので、z=0 となるためには 3+λ(23)=0 より λ=3 である。したがって A=P+3(AP)=(2a,32b,0) である。

同様に B=(2a,32b,0) である。また Cz 座標は 1 なので、z=0 となるのは 3+λ(13)=0 より λ=3/2 のときである。よって C=(a2,b2,0) である。

(2) ABx=2a 上の線分であり、長さは AB=6 である。その中点は M=(2a,2b,0) である。

三角形 ABC が正三角形になるには、CAB の垂直二等分線上にあり、M からの距離が 33 でなければならない。まず Cy 座標が M と等しい必要があるので b2=2b より b=0 である。このとき MC=a2+2a=3a2 であり、a0 だから 3a2=33 である。よって a=23 となる。したがって P0=(23,0,3) である。

(3)

半円上の点を Q=(0,y,z) とおく。このとき y2+(z2)2=1,1z2 である。

直線 P0Q 上の点は P0+λ(QP0) と表せる。z=0 となるためには 3+λ(z3)=0 より λ=33z である。したがって Q=(X,Y,0) とおくとX=23633z=23z3z,Y=3y3zである。

この2式と半円の式から y,z を消去する。まず X=23z3z より z=3XX23 である。また y=Y(3z)3 である。これを y2+(z2)2=1 に代入して整理すると Y2=3X3 を得る。

さらに 1z2 より、X の範囲は 43X3 である。よって軌跡は Y2=3X3,43X3 で表される放物線の部分である。

別解

解法2

方針

半円を半角変数で媒介表示し、投影後の座標をパラメータ τ の二次式・一次式として軌跡を得る。

解答

(1)

R の高さを zR とすると、直線 PRz=0 の交点はP+33zR(RP)である。これを A,B,C に適用してA=(2a,32b,0),B=(2a,32b,0),C=(a2,b2,0).(2)

AB=6 で、その中点は M=(2a,2b,0) である。正三角形の条件Cy=My,MC=33からb=0,a=23.よってP0=(23,0,3).(3)

半角変数で媒介表示する。

半円上の点をQ=(0,sinϕ,2cosϕ),π2ϕπ2とおく。さらにτ=tanϕ2(1τ1)とする。直線 P0Qz=0 の交点を Q=(X,Y,0) とするとX=23z3z,Y=3y3z.sinϕ=2τ1+τ2,cosϕ=1τ21+τ2を代入すればX=3(1+3τ2),Y=3τ.したがってY2=3X3,43X3.よって軌跡はY2=3X3(43X3)で表される放物線の部分である。

総評

空間の点から平面への投影と、半円の軌跡を組み合わせた問題。難度は高めで、目安時間は30分前後。(1)は媒介変数の値を点ごとに変えること、(2)は AB が長さ6の固定された向きの辺になることに気づくことが要点である。(3)では消去計算そのものよりも、最後の X の範囲を落とさないことが重要である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、図示範囲、途中計算まで確認した。

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出典: 九州大学 1995年度 前期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。