方針
点 の角度が のとき、 は動径上を同じ割合で進んでいるので、極座標で と表せる。(2)は媒介変数表示を微分し、 における接線の傾きを求める。(3)は曲線 と線分 で囲まれる面積の増分が、極座標の微小扇形 の積分になることを使う。被積分関数が増加関数であるため、平均変化率は両端の値の間に挟まれる。(4)は(3)から導関数を読み取り、 を用いて積分する。
解答
(1)
点 が円を1周する間に、点 は原点から半径1の円周まで一定の速さで進む。角 の時点では、全体の回転角 のうち だけ進んでいるので である。
また、 は動径 上にあるから、極座標で と表される。したがって座標はである。
(2) とおく。微分すると では であり、したがって接線の傾きは である。
よって接線は である。 軸との交点は として だから である。
(3)
極座標で である。角度が から まで増える間に増える面積は、微小な扇形の面積を足し合わせてである。
ここで とおくと、 で は増加関数である。 では であるから、区間で積分してとなる。 で割ればを得る。
(4)
(3) の不等式は、 の平均変化率が に近づくことを表している。したがってである。
また なのでよってである。
別解
解法2
方針
媒介表示 、 を直接微分する。面積増加率は行列式 で求め、単調性から平均変化率の不等式を示す。
解答
(1)
一定速度の条件からよって(2) を微分し、 を代入すると接線は だから、 軸との交点は(3)
媒介曲線が掃く面積の増加率は、 を代入するとしたがって右辺は単調増加するので、その区間平均は両端値の間にあり、問題の不等式が従う。
(4) より
総評
極座標の動径 を媒介表示へ入れる問題である。接線では の代入位置、面積では の符号に注意する。面積増加率が単調増加するため、その区間平均が両端値の間にあるという説明が不等式の本体である。