方針
図形 は, 平面内の直角三角形を 方向に長さ だけ平行に動かしてできる三角柱である。(2) は高さ で水平に切り,その断面 , を 軸のまわりに回転させる。回転後の断面は原点から最も遠い角 までを半径にもつ円板になるので,円板の面積を から まで積分する。
解答
(1)
不等式 は, 平面上で頂点 をもつ直角三角形を表す。ただし,ここでの座標は で見ている。
さらに であるから,この直角三角形を 軸方向に長さ だけ伸ばした三角柱が である。したがって概形は, 方向の長さが , 平面に平行な断面が直角三角形である三角柱である。
(2)
高さ を固定する。 のとき,断面は で表される長方形である。この長方形を 軸のまわりに回転させると, 平面内で原点からの距離が最大になる点は である。したがって回転後の水平断面は,半径 の円板である。
よって求める体積を とするとである。ここでだから である。
別解
解法2:回転後の円筒殻の高さを半径で分ける
方針
回転後の立体を、 軸からの距離 が一定の薄い円筒殻で切る。 では元の長方形内の を使えるため高さは1である。 では として を選ぶのが最も高く、高さは となる。
解答
(1)
は、 平面内の直角三角形を 方向へ から まで動かしてできる三角柱である。
(2)
回転後の点の 軸からの距離を とする。 なら元の断面内で を選べるため、のすべてが回転後の立体に含まれる。
では、条件のもとで を最小にすると である。したがって円筒殻の体積を足すとよって体積はである。
総評
三角柱を回転させる空間図形の問題で,目安時間は20分。概形では, 平面の三角形を先に描いてから 方向へ伸ばすと理解しやすい。体積計算では,高さ の水平断面が長方形であり,回転後は半径 の円板になることが得点の中心である。断面の最大半径を だけにしてしまう誤りに注意したい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。