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九州大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xyz空間内の図形Kを不等式0x1,y0,z0,y+z1で定める.次の問に答えよ.

(1) Kの概形をかけ.

(2) Kz軸のまわりに1回転させた回転体の体積を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

図形と方程式積分 図形的解釈体積計算定積分評価

方針

図形 K は,yz 平面内の直角三角形を x 方向に長さ 1 だけ平行に動かしてできる三角柱である。(2) は高さ z で水平に切り,その断面 0x10y1zz 軸のまわりに回転させる。回転後の断面は原点から最も遠い角 (1,1z) までを半径にもつ円板になるので,円板の面積を z=0 から 1 まで積分する。

解答

(1)
不等式 y0,z0,y+z1 は,yz 平面上で頂点 (0,0),(1,0),(0,1) をもつ直角三角形を表す。ただし,ここでの座標は (y,z) で見ている。

さらに 0x1 であるから,この直角三角形を x 軸方向に長さ 1 だけ伸ばした三角柱が K である。したがって概形は,x 方向の長さが 1yz 平面に平行な断面が直角三角形である三角柱である。

(2)
高さ z を固定する。0z1 のとき,断面は 0x1,0y1z で表される長方形である。この長方形を z 軸のまわりに回転させると,xy 平面内で原点からの距離が最大になる点は (x,y)=(1,1z) である。したがって回転後の水平断面は,半径 R(z)=1+(1z)2 の円板である。

よって求める体積を V とするとV=π01R(z)2dz=π01{1+(1z)2}dzである。ここで01{1+(1z)2}dz=01(22z+z2)dz=21+13=43だから V=4π3 である。

別解

解法2:回転後の円筒殻の高さを半径で分ける

方針

回転後の立体を、z 軸からの距離 r が一定の薄い円筒殻で切る。0r1 では元の長方形内の (r,0) を使えるため高さは1である。1r2 では x=1 として y=r21 を選ぶのが最も高く、高さは 1r21 となる。

解答

(1)
K は、yz 平面内の直角三角形y0,z0,y+z1x 方向へ 0 から 1 まで動かしてできる三角柱である。

(2)
回転後の点の z 軸からの距離を r とする。0r1 なら元の断面内で (x,y)=(r,0) を選べるため、0z1のすべてが回転後の立体に含まれる。

1r2 では、条件x2+y2=r2,0x1,y0のもとで y を最小にすると x=1 である。したがってymin=r21,0z1r21.円筒殻の体積を足すとV=2π01rdr+2π12r(1r21)dr=π+π2π3=4π3.よって体積はV=4π3である。

総評

三角柱を回転させる空間図形の問題で,目安時間は20分。概形では,yz 平面の三角形を先に描いてから x 方向へ伸ばすと理解しやすい。体積計算では,高さ z の水平断面が長方形であり,回転後は半径 1+(1z)2 の円板になることが得点の中心である。断面の最大半径を 1z だけにしてしまう誤りに注意したい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 九州大学 1991年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。