方針
まず の焦点 を通る直線を とおき,放物線との2交点の 座標について2次方程式を作る。解と係数の関係から中点 を で表し, を消去して中点の軌跡を求める。得られた放物線は頂点が ,焦点距離が である。繰り返しでは,頂点位置 と焦点距離 の漸化式を読み取り,等比数列として解く。
解答
(1)
放物線 の焦点は である。焦点を通る直線を,まず傾き を用いて とおく。ただし,垂直な直線の場合は後で得られる軌跡の端点として含まれる。
この直線上では である。これを に代入すると すなわち となる。2交点の 座標を とすると,解と係数の関係より である。
2交点の中点を とする。すると である。また各交点の 座標は だから である。ここで より となる。したがって中点の軌跡は である。通常の座標 で書けば である。
これは であるから,頂点は ,焦点距離は である。よって焦点は である。
(2)
一般に,頂点が ,焦点距離が の放物線を と書く。(1)の結果を平行移動して用いると,次に得られる放物線は である。したがって が成り立つ。
初めの放物線 では である。よって であり,である。
したがってである。 の焦点はである。よって のとき,焦点は に近づく。
別解
解法2
方針
放物線上の点を媒介変数で表し,焦点を通る弦の両端の媒介変数の積が になることを使う。中点座標から媒介変数を消去すると,一般の頂点位置と焦点距離が一度に更新できるため,反復後の式もその漸化式から求める。
解答
(1)
放物線 上の2点をと表す。2点を結ぶ直線の傾きはである。この直線が焦点 を通る条件はであり,整理するととなる。
弦の中点を とすれば よりだからしたがって軌跡はその頂点は ,焦点距離は なので,焦点はである。
(2)
一般にと書く。同じ媒介変数計算を 方向へ だけ平行移動して使うと,次の放物線はよって からしたがって焦点はなので, を限りなく大きくするとへ近づく。
総評
焦点を通る弦の中点を追う軌跡問題である。目安時間は24分。(1)では直線を と置き,交点を直接求めずに解と係数の関係で中点を出すと計算が短い。垂直な弦は を用いた途中式からは外れるが,得られた放物線の頂点 として含まれる。(2)は毎回,焦点距離が半分になり,頂点が前の焦点へ移ることを読み取るのが中心である。焦点の極限は頂点ではなく で計算する点に注意したい。