方針
を基底として係数を読む。四面体内部の条件は、に関する係数がすべて正であること。(2)は3方向の拡大率から体積比がになる。(3)では平面上の点を係数和1で表し、の係数と比較してを得る。(4)は, を代入してに直し、の最小から体積比を決める。
解答
, , とおく。
(1)
点は である。四面体の内部にある点は と表したとき を満たす。ここではなので である。したがって である。
(2)
点はそれぞれ方向に倍した位置にある。したがって四面体の体積は四面体の体積の倍であり である。
(3)
平面上の点は、を満たす実数を用いて と表される。これがに等しいとすると である。よって となる。したがって である。
(4)
より である。(3)に代入して を得る。分母を払って整理すると である。 とおくとである。一方 だから である。より である。等号はのときで、条件と合わせるとで実現する。
このとき体積比は なので、最小値は である。
別解
解法2
方針
四面体を による斜交座標で見る。平面 は切片形 をもち、 を代入すれば共面条件が一行で得られる。
解答
斜交座標でとする。
(1)
が内部にある条件は従って(2)
3方向の倍率が なので(3)を通る平面は を代入して従って(4)
より相加・相乗平均から等号は で実現する。従って\Needspace{8cm}
総評
三角形版の面積比を四面体に拡張したベクトル問題で、目安時間は25分前後。内部条件では、原点側の係数も正でなければならない。(3)は「同一平面上」を係数和1の条件に翻訳するのが中心で、式をまで落とせば自然に解ける。(4)はからを忘れず、最終的に最小化する量がであることを明示するとよい。