方針
を基底として係数を読む。点が三角形の内部にある条件は、に関する重心座標がすべて正であること。(2)は辺方向の拡大率がなので面積比がになる。(3)では点が直線上にある条件を、を結ぶ内分表示で係数比較し、を得る。(4)はを代入してに直し、の最小を決める。
解答
, とおく。
(1) である。三角形内の点は と表したとき を満たす。ここではなので である。したがって である。
(2)
はそれぞれ方向に倍の位置にある。したがって、三角形の面積は三角形の面積の倍である。よって である。
(3)
直線上の点は、ある実数を用いて と表せる。これがに等しいとすると である。よって となり である。
(4)
であるから、(3)より である。したがって である。とおくとである。一方 なので である。より すなわち である。
等号はのときで、条件と合わせるとで実現する。したがって の最小値は である。
別解
解法2
方針
辺 を斜交座標軸とみなし、, , と書く。直線 の切片形 を使えば共線条件が直ちに出る。最後は逆数に相加・相乗平均を適用する。
解答
を座標軸とする。
(1)
この座標でである。三角形の内部条件はだから(2)
この斜交座標でも、2本の辺方向の倍率が なら面積の倍率はその積である。従って(3)
, を通る直線はである。 を代入すると従って(4)
より相加・相乗平均からゆえに等号は で実現する。従って\Needspace{8cm}
総評
三角形内の重心座標と面積比を扱うベクトル問題で、目安時間は25分前後。内部条件ではだけでなく、原点側の係数が正であることを忘れないようにする。(3)の共線条件は、直線上の点の係数の和が1になることから出すと明快である。(4)はに直した後、面積比そのものを最小化する流れを保つと、等号条件まで自然に確認できる。