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九州大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 ベクトル・図形と方程式文系数学 第4問(a)

OABにおいて,
GOG=k(OA+OB)である点とする.

また,2点PQOP=pOA,OQ=qOB(0<p<1,0<q<1)である点とする.

(1)GOABの内部にあるとき,kの満たすべき条件を求めよ.
ただし,OABの内部とは,OABで囲まれる部分からその周を除いた部分をさす.

(2) OABOPQの面積をそれぞれSSとするとき,
SSpqを用いて表せ.

(3) 3点GPQが同一直線上にあるとき,kpqを用いて表せ.

(4) k=14であって,3点GPQが同一直線上にあるとき,
SSの最小値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算、面積比、相加相乗平均

方針

OA,OBを基底として係数を読む。点Gが三角形の内部にある条件は、O,A,Bに関する重心座標12k,k,kがすべて正であること。(2)は辺方向の拡大率がp,qなので面積比がpqになる。(3)では点Gが直線PQ上にある条件を、P,Qを結ぶ内分表示で係数比較し、k=pq/(p+q)を得る。(4)はk=1/4を代入してp+q=4pqに直し、pqの最小を決める。

解答

OA=a, OB=bとおく。

(1) OG=ka+kb である。三角形OAB内の点は λa+μb と表したとき λ>0,μ>0,λ+μ<1 を満たす。ここではλ=μ=kなので k>0,2k<1 である。したがって 0<k<12 である。

(2)
P,QはそれぞれOA,OB方向にp,q倍の位置にある。したがって、三角形OPQの面積は三角形OABの面積のpq倍である。よって SS=pq である。

(3)
直線PQ上の点は、ある実数λを用いて λpa+(1λ)qb と表せる。これがGに等しいとすると λp=k,(1λ)q=k である。よって kp+kq=1 となり k=pqp+q である。

(4)
k=1/4であるから、(3)より 14=pqp+q である。したがって p+q=4pq である。u=pqとおくとp+q=4uである。一方 p+q2pq=2u なので 4u2u である。u>0より 2u1 すなわち u14 である。

等号はp=qのときで、条件p+q=4pqと合わせるとp=q=1/2で実現する。したがって SS=pq の最小値は 14 である。

別解

解法2

方針

OA,OB を斜交座標軸とみなし、P=(p,0), Q=(0,q), G=(k,k) と書く。直線 PQ の切片形 X/p+Y/q=1 を使えば共線条件が直ちに出る。最後は逆数に相加・相乗平均を適用する。

解答

OA,OB を座標軸とする。

(1)
この座標でO=(0,0),A=(1,0),B=(0,1),G=(k,k)である。三角形の内部条件はk>0,k>0,2k<1だから0<k<12.(2)
この斜交座標でも、2本の辺方向の倍率が p,q なら面積の倍率はその積である。従ってSS=pq.(3)
P=(p,0), Q=(0,q) を通る直線はXp+Yq=1である。G=(k,k) を代入するとkp+kq=1,従ってk=pqp+q.(4)
k=1/4 より1p+1q=4.相加・相乗平均から4=1p+1q2pq,ゆえにpq14.等号は p=q=1/2 で実現する。従ってminSS=14.\Needspace{8cm}

総評

三角形内の重心座標と面積比を扱うベクトル問題で、目安時間は25分前後。内部条件ではk>0だけでなく、原点側の係数12kが正であることを忘れないようにする。(3)の共線条件は、直線PQ上の点の係数の和が1になることから出すと明快である。(4)はp+q=4pqに直した後、面積比pqそのものを最小化する流れを保つと、等号条件まで自然に確認できる。

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出典: 九州大学 1997年度 前期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。