方針
は, との内積が指定された双対的なベクトルである。(1) は とおき,両辺に を内積して連立一次方程式を解く。 も同様に求める。(2)(3) は得られた表示と内積条件から辺の長さと面積を出す。(4) は が の両方に垂直であることを利用し, から平面 までの高さを として体積を求める。
解答
(1) とおく。両辺に をそれぞれ内積すると,条件よりを得る。第三式より であり,これを第二式に代入すると すなわち 第一式に代入して より である。したがって であり, である。
同様に とおく。 の内積条件からである。第一式より ,第三式より 。これらを第二式に代入すると より なので である。したがって であり, である。
(2)
まず の大きさを求める。 なので同様に, は と の係数が入れ替わった形で,条件も対称なので また であり, だから よってである。
(3)
三角形 の二辺は である。まず より なので したがって面積は(4)
条件より である。したがって は, と が張る平面,すなわち平面 に垂直である。しかも であるから, は平面 の単位法線ベクトルである。
点 の位置ベクトルは であり, である。したがって点 から平面 までの高さは である。よって四面体 の体積は
別解
解法2
方針
求める の候補を内積条件へ直接代入して確認する。係数表示と双対的な内積条件を組み合わせると、長さや相互内積を展開せずに読める。面積と高さから体積を求める。
解答
は一次独立である。実際、その一次結合が0なら各ベクトルとの内積から得る連立式の解は係数すべて0である。
(1)
候補を と内積すると、問題の6条件を満たす。一次独立性によりこれが唯一の表示である。
(2)
双対条件を使えば同様に 。またなので(3)(4)
は に垂直な単位ベクトルで、従って から平面 までの高さは1。体積は
総評
内積条件を連立方程式として処理し,最後は垂直な単位ベクトルを見つけて体積を出す問題である。所要時間は20分程度。(1) では係数を置いた後,必ず との内積を取る形に統一すると連立式を作りやすい。(4) は を実際に求めなくても, と から高さが直接出るのが見どころである。面積公式の平方根内と,体積で を掛けるところに計算ミスが出やすい。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。