方針
状態を「赤玉が2球残っている」「赤玉が1球残っている」に分ける。白玉は袋に戻り、赤玉だけが減るので、赤玉が2球残っている状態では袋の中は赤2・白8、赤玉が1球残っている状態では赤1・白8である。(1)は1回目の取り出しを直接数える。(2)は1回目後の状態で場合分けする。(3)は同じ考えで、からへ、からへ移る確率を整理する。
解答
(1)
1回目の後に赤玉が2球残っているのは、白玉を2球取り出した場合である。したがって である。
1回目の後に赤玉が1球残っているのは、赤玉1球と白玉1球を取り出した場合である。よってである。
(2)
2回目の後に赤玉が1球残っている場合を、1回目後の状態で分ける。
1回目後に赤玉が2球残っている確率はである。この状態から赤玉が1球残るには、次に赤玉1球と白玉1球を取り出せばよい。その確率はである。
1回目後に赤玉が1球残っている確率はである。この状態から赤玉が1球残ったままであるには、次に白玉を2球取り出せばよい。袋の中は赤1球、白8球、合計9球なので、その確率は である。したがってである。
(3)
とする。赤玉が2球残っている状態が続くには、直前も赤玉が2球残っていて、今回も白玉2球を取り出す必要がある。よって である。
赤玉が1球残っている状態になるには、次の2通りがある。直前に赤玉が2球残っていて今回赤玉1球と白玉1球を取り出す場合、または直前に赤玉が1球残っていて今回白玉2球を取り出す場合である。したがって である。
別解
解法2
方針
赤玉の残数 を状態とする推移図を作る。各矢印の確率を組合せで求めれば、初期ベクトル に推移行列を掛けるだけで と漸化式が同時に得られる。
解答
状態を赤玉の残数 の順に並べる。赤玉2球の状態からの推移確率は赤玉1球の状態からは(1)
初期状態が だから(2)
推移図で状態1へ入る2本の矢印を足して(3)
同じ推移を第 回から第 回へ適用すれば\Needspace{7cm}
総評
赤玉だけが取り除かれ、白玉は戻るという状態遷移の問題で、目安時間は20分前後。袋の総数は、赤玉が2球残る状態では10球、1球残る状態では9球に変わるため、分母を固定しないことが重要である。(2)は(3)の予行演習になっており、直前の状態で場合分けすれば自然に再帰式が出る。にはから戻る項がない点も確認しておきたい。