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九州大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

1から9までの数字が1つずつ書いてあるカードが,
それぞれ1枚ずつ,合計9枚ある.
これらを3枚ずつの3つのグループに無作為に分け,
それぞれのグループから最も小さい数の書かれたカードを取り出す.
次の問いに答えよ.

(1) 取り出された3枚のカードの中に4が書かれたカードが含まれている確率を求めよ.

(2) 取り出された3枚のカードに書かれた数字の中で4が最大である確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

確率場合の数 数え上げ、条件付き確率、対称性の利用

方針

(1) は「4が取り出される」ことを、4を含むグループで4が最小になることに言い換える。(2) はグループ分け全体を数え、4を含むグループの相手二枚を5以上から選ぶ。残り二グループでは、取り出される最小値がどちらも4未満になるように、1,2,3 が一方に固まる場合だけを除く。

解答

(1)
4 が書かれたカードが取り出されるためには、4 を含むグループの中で 4 が最小であればよい。4 と同じグループに入る残り二枚は、4 以外の 8 枚から選ばれる。その二枚がどちらも 5 以上であれば、4 がそのグループの最小になる。

5 以上のカードは 5,6,7,8,9 の 5 枚であるから、求める確率は5C28C2=1028=514である。

(2)
まず、9 枚を 3 枚ずつの 3 つのグループに分ける総数を数える。グループの順序を区別しないので 9!(3!)33!=280 通りである。

取り出された三枚の最大が 4 であるためには、まず 4 が取り出されなければならない。したがって 4 と同じグループの残り二枚は、5 以上の 5 枚から選ぶ必要があり、その選び方は 5C2=10 通りである。

このあと残る 6 枚は、1,2,3 の三枚と、5 以上の三枚である。これらを 3 枚ずつの 2 グループに分ける方法は 6C32=10 通りである。このうち、1,2,3 が同じグループに入る場合だけは、もう一方のグループがすべて 5 以上になり、そのグループから取り出される最小値が 4 より大きくなる。これは不適である。

したがって残り二グループの分け方は 101=9 通りである。よって有利な分け方は 109=90 通りで、求める確率は 90280=928 である。

別解

解法2

方針

三つのグループに仮の名前を付け、順序付きの分割として数える。全事象と有利事象の双方で同じラベル付けを使うことで、順序を区別するかどうかによる割り忘れを防ぐ。

解答

(1)
4 と同じグループに入る二枚は、残り8枚から一様に選ばれる。4がそのグループの最小となるには二枚とも 5,6,7,8,9 から選ばれればよい。よって5C28C2=514.(2)
三つのグループを G1,G2,G3 と区別する。全分割数は9C36C3=8420=1680.4を含むグループの選択は 3 通り、その同伴二枚を5以上から選ぶ方法は 5C2=10 通りである。

残り6枚は 1,2,3 と5以上の三枚である。残る二つの名前付きグループの一方を選ぶ方法は 6C3=20 通り。このうち、一方が 1,2,3 の全部、または5以上の三枚全部となる2通りでは、取り出された残り二枚の一方が4より大きくなる。したがって適する分け方は 202=18 通りである。

よって有利な分割は31018=540通りであり、5401680=928.

総評

グループ分けと最小カードの条件を正確に読む確率問題。目安時間は22分。(1) は4を含むグループだけに注目すればよい。(2) は「最大が4」なので、4が含まれるだけでなく、残り二グループから取り出されるカードがどちらも4未満である必要がある。この条件を 1,2,3 の配置で表すと数えやすい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、図示範囲まで確認した。

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出典: 九州大学 1996年度 前期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。