方針
判別式 によって,二つの解が実数の場合と共役な虚数の場合に分ける。 は重解で に反するので除外する。(1) は実数解なら解と係数の関係で を出し,虚数解なら として距離の和を計算する。(2) は を三平方の定理 に直し,(1) の結果と を比較する。
解答
(1)
二次方程式 の判別式は である。 であるから は除かれる。
解と係数の関係より である。
まず または のとき, は相異なる実数である。このとき なので次に のとき, は共役な虚数である。, とおくと したがってよってである。
(2)
複素数平面上の点を とする。 であることは,三平方の定理より と同値である。
実数解の場合,すなわち または のときはよって となり, より これは を満たすので適する。
虚数解の場合,すなわち のときは, とおくと また , だから したがって よって すなわち である。これを解くと より どちらも を満たす。
以上より である。
別解
解法2
方針
直角条件を、複素数を平面ベクトルとみた内積0に置き換える。判別式により実根と共役虚根に分け、解と係数の関係だけで距離と内積を計算する。
解答
判別式は で、 は除外される。
(1)
実根の場合 または で、 では ,従って距離平方和は(2)
直角条件は実根の場合は右辺 なので 。
共役虚根の場合は右辺 なのですなわち 。従って
総評
解の種類で場合分けして距離を計算する複素数平面の問題で,所要時間は15分程度。 は重解なので最初に除外する。実数解の場合は と単純だが,虚数解の場合に同じ式を使うと誤りになるため,共役複素数 として実部・虚部で距離を計算するのが安全である。直角条件は内積でも処理できるが,ここでは三平方の定理に直すと (1) の結果をそのまま使える。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。