方針
点 とおき、三角形 、 で余弦を内積または余弦定理から求める。 の最小条件は、半直線上で を動かしたときの微分が0になることとして表す。微分した式は になる。(3)ではこの条件を代入して を導き、(4)では 、 から円の方程式へ消去する。
解答
(1) とおく。点 、 に対して であり、 である。
角 は、点 から見た と のなす角である。ベクトルを用いるとなのでである。同様に である。
(2) を固定し、半直線 上で を動かす。関数 を考えると である。微分すると である。これは(1)の結果より である。 は十分大きい で増加し、最小点では微分係数が0になる。したがって必要十分条件は である。
(3)
(2)の条件は である。両辺を2乗して を得る。ここに を代入して整理すると となる。後ろの因子は であるから である。
(4)
(3)よりである。したがって である。よって を得る。 では または端点で0、 であるから、軌跡はこの円の上半分で、 にある部分である。 では点は に近づくが、その点は含まれない。 では原点 になる。
別解
解法2(反射による最短折れ線)
方針
直線 に関して を反転した点を とする。
なので、 の最小化は折れ線を直線へ伸ばす問題になる。
解答
(1) と内積公式から(2)
を に関して反転した点を とする。
では だから等号は が一直線上に並ぶときである。これは入射角と反射角が
等しい条件であり、向きを余弦で表すと(3)直線 と の交点を として2直線の行列式を解くと(4)より軌跡はこの円の上半分で、原点は含み は含まない。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安は25分。最小条件を図形的反射で考えることもできるが、ここでは問題の流れに合わせて 微分で処理すると確実である。、 が微分の各項そのものになるのが核心。(3)の整理では余分な2次因子が正であることを確認し、 だけを採用する。軌跡では端点の含み方も注意する。