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九州大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

放物線y=x2を考える.x座標がx1=t1,x2=t+1(ただし,0t1)で表される放物線上の点をそれぞれP1P2とするとき,以下の問いに答えよ.

(1)P1および点P2における放物線の法線の交点をQとするとき,
Qの座標(x,y)tの関数として表せ.

(2)Qの軌跡の概形を描け.

(3)Qの軌跡とy軸によって囲まれる領域をy軸のまわりに回転してできる回転体の体積Vを求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

微分図形と方程式積分 接線・法線軌跡体積計算

方針

放物線 y=x2x=u における法線をまず一般式で書く。ただし u=0 の場合も含めて扱えるよう、接線の傾き 2u から法線方程式を整理しておく。u=t1u=t+1 の2本を連立し、交点 Qt で表す。軌跡は x=4t(1t2)y=3t2+3/2 から増減を読み、体積は y 軸まわりなのでV=πx2dyを媒介変数で計算する。

解答

(1)
放物線 y=x2x=u における接線の傾きは 2u である。したがって u0 のとき法線の傾きは 1/(2u) であり、法線は yu2=12u(xu) である。両辺を整理すると x+2uyu2u3=0 となり、この形は u=0 のときにも法線 x=0 を表している。

ここで u1=t1,u2=t+1 とする。2本の法線は x+2(t1)y(t1)2(t1)3=0 および x+2(t+1)y(t+1)2(t+1)3=0 である。2式を引くと 4y22{(t+1)3(t1)3}=0 である。 (t+1)3(t1)3=6t2+2 だから 4y212t24=0 より y=3t2+32 である。これを一方の法線へ代入すると x=4t(1t2) となる。したがって Q=(4t(1t2),3t2+32) である。

(2) 0t1 である。t=0 のとき Q=(0,32) であり、t=1 のとき Q=(0,92) である。また x(t)=4t(1t2)x(t)=4(13t2) を満たすので、t=1/3 で最大となる。このとき x=833,y=52 である。したがって軌跡は (0,3/2) から右へふくらみ、(8/(33),5/2) で最も右に出て、(0,9/2) に戻る曲線である。

(3)
軌跡と y 軸で囲まれる領域を y 軸のまわりに回転するので、断面半径を x としてV=πx2dyである。媒介変数 t を用いると x=4t(1t2),dydt=6t である。よってV=π01{4t(1t2)}26tdt=96π01t3(1t2)2dtである。s=t2 とおくと t3dt=sds/2 なので V=48π01s(1s)2ds である。計算して01s(1s)2ds=01(s2s2+s3)ds=1223+14=112だから V=4π である。

別解

解法2(陰関数表示と円板積分)

方針

2本の法線から媒介表示を得た後、t を消去して軌跡の陰関数表示も作る。
回転体は高さ y の円板で積分する。

解答

(1)
y=x2x=u における法線はx+2uyu2u3=0.u=t1,t+1 の2式を連立するとQ=(4t(1t2),3t2+32).(2)t2=2y36,1t2=92y6だから、媒介変数を消去するとx2=227(2y3)(92y)2,32y92,x0.端点は (0,3/2),(0,9/2) であり、
t=1/3 のとき(x,y)=(833,52)で最も右へ張り出す。

(3)
高さ y の断面は半径 x の円板なのでV=π3/29/2x2dy.u=2y3 とおけば 92y=6uV=π2706u(6u)2du=4π.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安は25分。法線の式を x+2uyu2u3=0 と整理しておくと、u=0 も含めて安全に扱える。軌跡の概形では端点と右端の位置を押さえること。体積計算は y 軸まわりなので πx2dy を使い、dy=6tdt を忘れないようにする。

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出典: 九州大学 2000年度 後期 理系 後期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。