方針
条件 を と読み替え、右辺の における最大値を求める。最大点が区間内に入るかどうかが で分かれるので、(1)(2) は二次関数の最大値問題になる。(3) は各 で最小の を選んだうえで、 を2つの範囲で最小化して比較する。
解答
(1)
条件(*)は、すべての について が成り立つことである。したがって と同値である。 のとき、 は上に凸でない二次関数で、頂点は である。 より なので、この頂点は区間 に入る。よって最大値はである。したがって条件(*)を満たす最小の は である。
(2) のとき、 において を考える。 なら であり、 なら頂点 は の右端以上にある。したがって、いずれの場合も での最大値は右端 でとる。
よって最大値は である。したがって条件(*)を満たす最小の は である。
(3)
条件(*)を満たす の積分はである。固定した に対して積分を小さくするには、 を条件(*)を満たす最小値にすればよい。
まず では を最小にする。微分すると である。したがって での最小は すなわち のときである。このとき であり、積分値は次に では であり、これは が大きいほど小さい。よって での最小は のときで、値は である。
最後に なので、全体の最小は のときであり、その積分値は である。
別解
解法2(平方完成と相加相乗平均)
方針
条件を満たす最小の を平方完成から直接求める。(3) の 側は とおき、微分を使わず相加相乗平均で最小化する。
解答
(1) である。 なら頂点は にあるので、条件を満たす最小の
は である。
(2)
では 上でこの二次関数は まで増加する。したがって
最大値は であり、これが最小の である。
(3)
固定した では最小の を選べばよい。 で
とおくと等号は 、すなわち のときである。
一方 ではしかもよって
総評
難度6、計算量6。目安時間は16〜20分。採点ポイントは、条件(*)を が二次関数 の最大値以上である条件に直すこと、 を境に最大点が内点か端点かを分けること、最後に を最小化することです。
誤りやすいのは、各 で最小の を選ぶ前に積分を最小化しようとすることです。条件を満たす は大きくもできますが、積分を小さくするには常に最小の を取ればよい、という順序が重要です。また は両方の式が一致する境目なので、場合分けの整合性も確認しておくと答案が安定します。