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九州大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

2つの関数f(x)=px2+2 (p>0)g(x)=x2が与えられていて,
放物線y=f(x)が2点(32,0)(32,0)を通るとする.

(1) pの値を求めよ.

(2) y=f(x)y=g(x)の交点をすべて求めよ.

(3) (2)で求めた交点のうち,x座標が最小となる点をA(a,f(a))とする.
このとき,点Aにおけるy=f(x)の接線y=h(x)を求めよ.
また,この接線y=h(x)y=g(x)の,点Aとは異なる,交点B(b,g(b))を求めよ.

(4) 次の連立不等式の定める図形の面積を求めよ.axb,yh(x),yf(x),yg(x)

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

関数微分積分 絶対値の処理、接線・法線面積計算

方針

放物線が2つの切片を通る条件からまず係数を確定する。交点では絶対値を含むため、必ず x0x<0 に分けて f(x)=g(x) を解く。接線は左側の交点 A での傾きから求め、もう一つの交点 B は接線と x2 の右側の枝との交点になる。面積では上側が接線 h、下側が fg の大きい方であり、x=3 で下側が f から g に切り替わることを確認して積分を分ける。

解答

(1)

放物線 y=f(x)=px2+2(32,0) を通るから、0=p(32)2+2=18p+2 である。したがって p=19 である。点 (32,0) についても x2=18 なので同じ条件を満たす。

(2)

以後 f(x)=x29+2,g(x)=x2 である。交点は x29+2=x2 を満たす点である。

まず x0 のとき x=x だから x29+2=x2 すなわち x2+9x36=0 である。よって (x3)(x+12)=0 となり、x0 に合う解は x=3 である。このとき y=1 である。

次に x<0 のとき x=x だから x29+2=x2 すなわち x29x36=0 である。よって (x+3)(x12)=0 となり、x<0 に合う解は x=3 である。このとき y=1 である。

したがって交点は (3,1),(3,1) である。

(3) x 座標が最小の交点は A=(3,1) である。f(x)=2x9 だから、点 A における接線の傾きは f(3)=23 である。よって接線 y=h(x)y1=23(x+3) すなわち h(x)=23x+3 である。

次に h(x)=g(x) を解く。x<0 では 23x+3=x2 より 53x=5, x=3 となり、これは点 A である。 x0 では 23x+3=x2 より 13x=5, したがって x=15 である。このとき y=g(15)=13 なので、点 A とは異なる交点は B=(15,13) である。

(4)

求める図形は 3x15 の範囲で、上側が y=h(x)、下側が y=f(x)y=g(x) のうち大きい方である。

(2) より f(x)=g(x)x=3,3 で起こる。例えば x=0 では f(0)=2,g(0)=2 であるから、3x3 では f(x)g(x) である。一方、3x15 では g(x)f(x) である。

したがって面積 SS=33{h(x)f(x)}dx+315{h(x)g(x)}dxである。まずh(x)f(x)=(23x+3)(x29+2)=x29+23x+1=(x3+1)2だから33{h(x)f(x)}dx=33(x3+1)2dx=8である。また 3x15 では g(x)=x2 なので h(x)g(x)=(23x+3)(x2)=5x3 であり、315{h(x)g(x)}dx=315(5x3)dx=24である。よって S=8+24=32 である。

放物線・絶対値関数・接線

別解

解法2

方針

放物線と絶対値関数の対称性を使って交点を同時に求める。接線との差を完全平方にし、面積では下側の曲線が切り替わる x=3 だけで区間を分ける。

解答

(1)
(32,0) を代入すると18p+2=0だから p=19 である。

(2)
f,g はともに偶関数なので,x0 だけ調べればよい。x29+2=x2    (x3)(x+12)=0.よって正の側の交点は (3,1),対称性からもう一つは (3,1) である。

(3)
A=(3,1) であり,f(3)=23.したがってh(x)=23x+3.h(x)=x2 を左右の枝で解くと,A 以外の交点はB=(15,13)である。

(4) h(x)f(x)=(x3+1)2.3x3 では fg3x15 では gf だからS=33(x3+1)2dx+315(5x3)dx=8+24=32.

総評

難度6、計算量6。目安時間は22〜28分。絶対値の交点、接線、面積の下側の切り替えが連続して出るため、途中で図を簡単に描いて上下関係を管理したい。特に(3)では接線と g の左側の枝との交点が再び A になるので、別の交点 B は右側の枝から探す必要がある。(4)は 3x33x15 の分割を明示しないと、面積の下端を取り違えやすい。積分自体は重くないので、得点差は場合分けと図形の読み取りでつく。

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出典: 九州大学 2004年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。