方針
領域 は を中心とするひし形として頂点を出す。領域 は を使うので、領域 を4象限に対称配置したものとして読む。(3) では が正の整数なので に限られることを先に示し、各 で取り得る を列挙して、 が有理数になる条件を素因数で判定する。
解答
(1)
領域 は で表される。中心は であり、 とおくと より が左右の頂点である。また とおくと より が上下の頂点である。したがって は頂点をもつひし形である。
(2)
領域 は である。これは が第1象限にある領域 に入ることを意味する。したがって、(1) のひし形を4つの点 を中心として対称に置いた図形が である。
(3) は正の整数であり、領域 の条件から である。よって だけを調べればよい。 または のときは なので である。 では のいずれも3の有理数乗で表される整数ではないので該当しない。 では のとき であり、有理数である。 のときは なので である。 が有理数になるには、 が2だけを素因数にもつ数であればよい。この範囲では である。
したがって求める点は である。
別解
解法2(格子点表と素因数分解)
方針
を第1象限へ移して候補を表にする。対数が有理数なら となることを使い、素因数指数を比較する。
解答
(1)
は中心 、頂点のひし形である。
(2)
はこのひし形を 軸、 軸、原点について対称移動
して得る4個のひし形の和集合である。
(3)
なので だけを調べればよい。候補はである。 なら素因数分解の一意性から、 では は3の冪、 では2の冪、
では5の冪でなければならない。表の中で該当するのはだけである。したがって
総評
難度6、計算量6。目安時間は14〜18分。採点ポイントは、絶対値の中心を正しく読み取ってひし形を図示すること、 を4象限への対称配置として理解すること、最後の格子点列挙で だけに絞ることです。
誤りやすいのは、 が有理数である条件を小数近似で判断することです。整数 については、底 と同じ素因数だけで作られるかを見ると安全です。また は整数で正負どちらもあり得る一方、 が入っているので、最後に必ず の両方を戻す必要があります。