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九州大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

座標平面上で,
不等式2x4+y53
2x4+y53が表す領域を,
それぞれABとする.

(1) 領域Aを図示せよ.

(2) 領域Bを図示せよ.

(3) 領域Bの点(x,y)で,
xが正の整数でありyが整数であって,
logxyが有理数となる点を,
理由を示してすべて求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式指数・対数整数 絶対値の処理、場合分け、数え上げ

方針

領域 A(4,5) を中心とするひし形として頂点を出す。領域 Bx,y を使うので、領域 A を4象限に対称配置したものとして読む。(3) では x が正の整数なので x=3,4,5 に限られることを先に示し、各 x で取り得る y を列挙して、logxy が有理数になる条件を素因数で判定する。

解答

(1)
領域 A2x4+y53 で表される。中心は (4,5) であり、y=5 とおくと 2x43 より x=52, 112 が左右の頂点である。また x=4 とおくと y53 より y=2, 8 が上下の頂点である。したがって A は頂点(52,5),(112,5),(4,2),(4,8)をもつひし形である。

(2)
領域 B2x4+y53 である。これは (x,y) が第1象限にある領域 A に入ることを意味する。したがって、(1) のひし形を4つの点 (4,5),(4,5),(4,5),(4,5) を中心として対称に置いた図形が B である。

(3) x は正の整数であり、領域 B の条件から 2x43 である。よって x=3,4,5 だけを調べればよい。 x=3 または x=5 のときは y51 なので y=4,5,6 である。x=3 では 4,5,6 のいずれも3の有理数乗で表される整数ではないので該当しない。x=5 では y=5 のとき log5y=1 であり、有理数である。 x=4=22 のときは y53 なので y=2,3,4,5,6,7,8 である。log4y が有理数になるには、y が2だけを素因数にもつ数であればよい。この範囲では y=2,4,8 である。

したがって求める点は (4,±2), (4,±4), (4,±8), (5,±5) である。

別解

解法2(格子点表と素因数分解)

方針

(x,y) を第1象限へ移して候補を表にする。対数が有理数なら xm=yn となることを使い、素因数指数を比較する。

解答

(1)
A は中心 (4,5)、頂点(52,5),(112,5),(4,2),(4,8)のひし形である。

(2)
B はこのひし形を x 軸、y 軸、原点について対称移動
して得る4個のひし形の和集合である。

(3)
x>0 なので (x,y) だけを調べればよい。候補はxy34,5,642,3,4,5,6,7,854,5,6である。logxy=mn (m,nZ, n>0) ならxm=yn.素因数分解の一意性から、x=3 では y は3の冪、x=4=22 では2の冪、
x=5 では5の冪でなければならない。表の中で該当するのは(x,y)=(4,2),(4,4),(4,8),(5,5)だけである。したがって(x,y)=(4,±2),(4,±4),(4,±8),(5,±5).

総評

難度6、計算量6。目安時間は14〜18分。採点ポイントは、絶対値の中心を正しく読み取ってひし形を図示すること、B を4象限への対称配置として理解すること、最後の格子点列挙で x=3,4,5 だけに絞ることです。

誤りやすいのは、logxy が有理数である条件を小数近似で判断することです。整数 y については、底 x と同じ素因数だけで作られるかを見ると安全です。また y は整数で正負どちらもあり得る一方、y が入っているので、最後に必ず ± の両方を戻す必要があります。

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出典: 九州大学 2003年度 前期 文系・理系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。