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九州大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

3次関数y=x3+ax2+bx+cのグラフをGとする.

(1) xy平面上の点(p,q)に関する,点(X,Y)に対称な点の座標を求めよ.

(2) Gはこの上のある点に関して点対称であることを示せ.

(3) y軸に平行な直線x=pに関する,点(X,Y)に対称な点の座標を求めよ.

(4) Gy軸に平行などんな直線に関しても線対称でないことを示せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

関数微分図形と方程式 対称性の利用座標設定必要十分条件

方針

点対称と線対称は、まず座標公式を作ってからグラフに適用する。(2)では3次関数を変曲点の x 座標 a/3 のまわりに平行移動し、差 F(p+u)F(p)u の奇関数になることを示す。(4)では、仮に縦直線 x=p に関して線対称なら F(p+u)=F(pu) がすべての u で成り立つはずなので、3次の項が消えないことから矛盾を出す。

解答

(1)

(X,Y) とその対称点を (X,Y) とする。点 (p,q) がこの2点の中点になるので X+X2=p,Y+Y2=q である。したがって (X,Y)=(2pX,2qY) である。

(2) F(x)=x3+ax2+bx+c とおく。3次関数の2次の項を消すために p=a3 とおく。x=p+u として F(p+u)F(p) を計算すると F(p+u)F(p)=u3+(3p+a)u2+(3p2+2ap+b)u である。p=a/3 だから2次の項は消え、F(p+u)F(p)=u3+(ba23)u となる。右辺は u の奇関数である。

したがって、グラフ上の点 (p+u,F(p+u)) に対して、点 (pu,F(pu))F(pu)F(p)=(F(p+u)F(p)) を満たす。これは2点が (a3,F(a3)) に関して対称であることを意味する。よって G はこの点に関して点対称である。

(3)

直線 x=p に関する対称では、y 座標は変わらず、x 座標だけが p をはさんで反対側へ移る。したがって点 (X,Y) の対称点は (2pX,Y) である。

(4)

もし G が直線 x=p に関して線対称であるなら、任意の実数 u について、点 (p+u,F(p+u)) の対称点 (pu,F(p+u))G 上にある。したがって F(pu)=F(p+u) がすべての u で成り立つはずである。

ところが F(p+u)F(pu) を計算すると、最高次の項として 2u3 が現れる。これは恒等的に0にはならない。したがって F(p+u)=F(pu) はすべての u では成り立たない。

よって Gy 軸に平行などんな直線に関しても線対称でない。

別解

解法2

方針

x=ua/3 の平行移動で3次関数を「定数+奇関数」の形にする。
対称変換を新しい座標で書けば、点対称性と縦軸に関する
線対称性の不可能性を係数比較だけで判定できる。

解答

(1)
(p,q)(X,Y) と対称点 (X,Y) の中点だから(X,Y)=(2pX,2qY).(2)
h=a/3x=h+u とおく。展開するとF(h+u)=F(h)+u3+(ba23)u.右辺の定数項以外は u の奇関数なのでF(h+u)+F(hu)=2F(h).よって G は点 (h,F(h)) に関して点対称である。

(3)
直線 x=p は対称な2点の x 座標の中点であり、
y 座標は変えない。したがって対称点は(2pX,Y)である。

(4)
仮に x=p に関して線対称なら、
H(u)=F(p+u)H(u)=H(u) を満たす偶関数である。
しかし平行移動しても H(u) の最高次項は u3 であり、
H(u) の最高次項は u3 である。係数1と1は一致しない。
よってどの p に対しても線対称にはならない。

総評

座標上の対称公式と3次関数の変曲点対称を組み合わせる標準問題。難度は標準、計算量は中程度で、目安時間は16〜20分。(2)では p=a/3 と置いて2次の項を消すのが本質で、変曲点という言葉だけで済ませず、F(p+u)F(p) が奇関数になる計算を残すとよい。(4)は線対称なら F(p+u)=F(pu) が必要、という必要条件に直すと短い。3次の最高次項 u3 が消えないことが、どの縦直線でも線対称にならない理由である。

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出典: 九州大学 2001年度 前期 文系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。