方針
原点対称は 、 軸対称は で式を移す。共有点条件は となり、 の2次方程式に帰着する。ちょうど2点だけになる条件では、正の が1つだけ出る場合を、積が1であることまで含めて絞る。面積は を代入して差の多項式を因数分解し、交点と符号を確認して絶対値つき積分に直す。
解答
(1) の右辺を とおく。
原点に関して対称な点は で移るので、曲線 上の点 は をみたす。したがって である。
また、 軸に関して対称な曲線 は によって得られるから である。
(2) と の共有点では である。よって すなわち を得る。
ここで とおくと、 であり となる。もし なら、 のとき の1点だけ、 のときは共有点が無数にあるので、条件をみたさない。したがって である。
この2次方程式の2つの解の積は である。相異なる正の解が2つあれば がそれぞれ出て共有点は4点になる。一方、負の解は実数 を与えない。よって共有点がちょうど2点になるには、正の重解を1つもつしかない。解の積が であるから、その重解は である。
したがって でなければならないので である。このとき 、すなわち が共有点の 座標である。
(3)
以下、 とする。まず であるから、 と の上下の差の絶対値は である。交点は なのでである。ここでより である。
次に である。交点の 座標は であり、囲まれる2つの部分は原点に関して対称である。したがってとなる。実際、 では の符号が一定であるから、絶対値を上の形に直せる。
計算するとである。よって となる。
以上より である。
別解
解法2(偶関数部分・奇関数部分)
方針
の式を とし、原点対称・ 軸対称を
、 と表す。共有点は偶関数部分、囲まれる面積は
偶関数部分と奇関数部分の積分へ分離して処理する。
解答
とおく。
(1)
原点対称では だから 軸対称では だから(2)
の共有点は を満たす。 とおくと相異なる共有点が2点だけであるためには、正の が重解でなければならない。
よって 、判別式 、重解 から共有点の 座標は である。
(3)
のときしたがってまたであり、2領域は対称だからよって
総評
難度6、計算量7。目安時間は
24〜32分。
主題は関数・積分・図形と方程式である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。