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九州大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

pqを実数の定数とし,y=px4+5(pq)x3+qx2+4(p+q)x+pで表される曲線をC1とする.
この曲線と原点に関して対称な曲線をC2
y軸に関して対称な曲線をC3とする.

(1) 曲線C2C3の方程式を求めよ.

(2) 曲線C1C2の共有点が相異なる2点だけであるとき,
pqがみたすべき条件,および共有点のx座標を求めよ.

(3) (2)の場合に,曲線C1C2とで囲まれた部分の面積をS1
曲線C1C3とで囲まれた2つの部分の面積の和をS2とする.
S1S2の比を求めよ.

難易度6/ 10計算量7/ 10目安25

関数積分図形と方程式 対称性の利用文字消去面積計算

方針

原点対称は x,y)(x,y)y 軸対称は x,y)(x,y) で式を移す。共有点条件は F(x)+F(x)=0 となり、u=x20 の2次方程式に帰着する。ちょうど2点だけになる条件では、正の u が1つだけ出る場合を、積が1であることまで含めて絞る。面積は q=2p を代入して差の多項式を因数分解し、交点と符号を確認して絶対値つき積分に直す。

解答

(1) C1 の右辺を F(x)=px4+5(pq)x3+qx2+4(p+q)x+p とおく。

原点に関して対称な点は (x,y)(x,y) で移るので、曲線 C2 上の点 (x,y)y=F(x) をみたす。したがって y=F(x)=px4+5(pq)x3qx2+4(p+q)xp である。

また、y 軸に関して対称な曲線 C3(x,y)(x,y) によって得られるから y=F(x)=px45(pq)x3+qx24(p+q)x+p である。

(2) C1C2 の共有点では F(x)=F(x) である。よって F(x)+F(x)=2px4+2qx2+2p=0 すなわち px4+qx2+p=0 を得る。

ここで u=x2 とおくと、u0 であり pu2+qu+p=0 となる。もし p=0 なら、q0 のとき x=0 の1点だけ、q=0 のときは共有点が無数にあるので、条件をみたさない。したがって p0 である。

この2次方程式の2つの解の積は 1 である。相異なる正の解が2つあれば x=±u がそれぞれ出て共有点は4点になる。一方、負の解は実数 x を与えない。よって共有点がちょうど2点になるには、正の重解を1つもつしかない。解の積が 1 であるから、その重解は u=1 である。

したがって pu2+qu+p=p(u1)2 でなければならないので p0,q=2p である。このとき u=1、すなわち x=±1 が共有点の x 座標である。

(3)

以下、q=2p とする。まず F(x)+F(x)=2p(x21)2 であるから、C1C2 の上下の差の絶対値は 2p(x21)2 である。交点は x=1,1 なのでS1=2p11(x21)2dxである。ここで11(x21)2dx=201(x42x2+1)dx=2(1523+1)=1615より S1=32p15 である。

次に F(x)F(x)=2p(15x34x)=2px(15x24) である。交点の x 座標は x=215,0,215 であり、囲まれる2つの部分は原点に関して対称である。したがってS2=22p02/15x(415x2)dxとなる。実際、0<x<2/15 では x(15x24) の符号が一定であるから、絶対値を上の形に直せる。

計算すると02/15x(415x2)dx=[2x2154x4]02/15=415である。よって S2=4p415=16p15 となる。

以上より S1:S2=2:1 である。

別解

解法2(偶関数部分・奇関数部分)

方針

C1 の式を F(x) とし、原点対称・y 軸対称を
F(x)F(x) と表す。共有点は偶関数部分、囲まれる面積は
偶関数部分と奇関数部分の積分へ分離して処理する。

解答

C1:y=F(x) とおく。

(1)
原点対称では (x,y)(x,y) だからC2:y=F(x),y 軸対称では (x,y)(x,y) だからC3:y=F(x).(2)
C1,C2 の共有点は F(x)+F(x)=0 を満たす。F(x)+F(x)=2(px4+qx2+p).u=x20 とおくとpu2+qu+p=0.相異なる共有点が2点だけであるためには、正の u が重解でなければならない。
よって p0、判別式 q24p2=0、重解 q/(2p)>0 からq=2p,u=1.共有点の x 座標は ±1 である。

(3)
q=2p のときF(x)+F(x)=2p(x21)2,したがってS1=2p11(x21)2dx=32p15.またF(x)F(x)=2px(15x24)であり、2領域は対称だからS2=4p02/15x(415x2)dx=16p15.よってS1:S2=2:1.

総評

難度6、計算量7。目安時間は
24〜32分。
主題は関数・積分・図形と方程式である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。

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出典: 九州大学 2002年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。