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九州大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

関数f(x)は区間0x1において連続で0f(x)1をみたす.
このとき次の問いに答えよ.

(1) y=f(x)のグラフと直線y=xは共有点を持つことを証明せよ.

(2) f(x)が微分可能でf(x)12をみたすならば,0x11としxn+1=f(xn),n=1,2,3,によって定義される数列{xn}nのとき収束することを証明せよ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安20

関数数列論証・証明 存在証明、平均値の定理、不等式評価

方針

(1)g(x)=f(x)x を作り、中間値の定理を使う。(2) はまず固定点が一意であることを平均値の定理で示し、その固定点 α からの距離を評価する。f(x)1/2 により距離が毎回高々半分になるので、数列は α に収束する。

解答

(1) g(x)=f(x)x とおく。f は連続なので g[0,1] で連続である。また 0f(0)1 より g(0)=f(0)0 であり、0f(1)1 より g(1)=f(1)10 である。

もし g(0)=0 または g(1)=0 なら、その点が共有点である。そうでなければ g(0)>0g(1)<0 なので、中間値の定理よりある α(0,1) が存在して g(α)=0 となる。したがって f(α)=α であり、y=f(x)y=x は共有点をもつ。

(2)
(1) より固定点 α が存在する。まず固定点が一意であることを示す。もし α,β がともに固定点なら f(α)=α,f(β)=β である。平均値の定理より、αβ とすると f(α)f(β)αβ12 である。したがって αβ=f(α)f(β)12αβ となり、これは αβ に反する。よって固定点は一意である。

数列 xn+1=f(xn) について、f(α)=α だからxn+1α=f(xn)f(α)12xnα.これを繰り返すと xnα(12)n1x1α. 右辺は n で0に近づくので xnα である。したがって数列 {xn} は収束する。

別解

解法2(直接Cauchy列を示す)

方針

隣接項の差が毎回半分以下になることを示し、幾何級数で任意の2項間距離を評価してCauchy列にする。極限が固定点であることは最後に連続性から従う。

解答

(1) g(x)=f(x)xとおけば g(0)0, g(1)0 である。g は連続だから中間値の定理によりg(α)=0となる α[0,1] が存在する。

(2)
平均値の定理から任意の x,y[0,1] についてf(x)f(y)12xy.したがってxn+1xn12xnxn1(12)n1x2x1.m>n ならxmxnj=nm1xj+1xjx2x1j=n(12)j1.右辺は n で0となるので {xn} はCauchy列であり、実数の完備性
から収束する。極限を L とすると 0L1 で、f の連続性よりL=limxn+1=limf(xn)=f(L).

総評

難度6、計算量4。目安時間は12〜16分。採点ポイントは、(1) で中間値の定理を使うために f(x)x を作ること、(2) で固定点の一意性と収束を同じ縮小評価から示すことです。

誤りやすいのは、共有点の存在だけを示して、その共有点に本当に近づく理由を書かないことです。f(x)1/2 は「距離を半分以下に縮める」ための条件なので、平均値の定理を使って xn+1αxnα/2 を明示するのが答案の中心です。

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出典: 九州大学 2003年度 後期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。