方針
線分の向きを単位ベクトル で表し、、 と置く。微分すると両端の速度の和が中点速度、差が回転速度を与える。与えられた速度条件から と がすぐ決まり、あとは初期条件つきで 、 を積分する。距離は最後に回転で長さが保たれる形にまとめる。
解答
(1)
線分 の向きを表す単位ベクトルを とおく。このとき問題文の は であり、 である。
中点が 、半分の長さが だから と表せる。両辺を時刻 で微分するとである。よって和と差を取ってを得る。
(2)
条件より である。したがって(1)から となる。 は零ベクトルでないので であり、 より である。
また とおくと である。すなわち である。
ここでであり、 をみたす。よって である。同様にであり、 をみたすから である。
最後に距離を求める。上の式は、ベクトル を角 だけ回転した形になっている。回転では長さが変わらないので である。したがって である。
別解
解法2(回転座標と複素数)
方針
線分方向を複素数 、垂直方向を で表す。
端点速度の平均と差から中点速度・角速度を求め、中点の位置を
回転する複素ベクトルとして一度に積分する。
解答
点の位置を複素数で表し、線分方向を とする。
垂直方向は に対応する。中点の位置を とすれば(1)
微分してよって(2)
仮定から初期条件より である。ここでとおくとであり、 も満たす。実部・虚部を取ればまた だから
総評
難度6、計算量6。目安時間は
24〜30分。
主題はベクトル・微分・図形と方程式である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。