打ち切りのある試行回数の期待値は、「第 k 回を実際に投げる確率」を k=1 から n まで足すと求めやすい。(1)では第 k 回を投げる条件は、それ以前に1が出ていないこと。(2)では第 k 回を投げる条件は、それ以前の k−1 回で1の目が0回または1回であること。公比 5/6 の等比和と、j(5/6)j−1 型の和を整理して閉じた式にする。
解答
(1)
投げる回数を X とする。X の期待値はE(X)=k=1∑nP(X≧k)で求められる。ここで X≧k とは、第 k 回を実際に投げるということである。
第 k 回を投げるためには、第1回から第 k−1 回までに1の目が出ていなければよい。したがって P(X≧k)=(65)k−1 である。よってE(X)=k=1∑n(65)k−1=1−651−(65)n=6{1−(65)n}である。
難度5、計算量5。目安時間は18〜23分。打ち切り条件があるため、終了時刻の確率を直接並べるより「その回を投げる確率」の和で期待値を出す方が安全である。(2)では第 k 回の前までに1が0回または1回という条件を、k−1 回の二項的な数え上げに直す。最後の有限和はやや計算が長いので、q=5/6 と置いて整理し、最後に戻すと符号ミスを減らせる。