(1) I0=∫02exdx=e2−1である。 n≧1 とする。部分積分により∫02xnexdx=[xnex]02−n∫02xn−1exdx=2ne2−n∫02xn−1exdxである。したがってIn=n!(−1)n(2ne2−n∫02xn−1exdx)=n!(−1)n2ne2+(n−1)!(−1)n−1∫02xn−1exdx=In−1+n!(−1)n2ne2.よって In=In−1+n!(−1)n2ne2(n=1,2,…) である。
これを用いると I1=I0−2e2=−(e2+1), I2=I1+24e2=e2−1, I3=I2−68e2=−1−3e2 である。
(2) 0≦x≦2 では ex≦e2 だから、n≧1 に対してn!1∫02xnexdx≦n!e2∫02xndx=n!e2⋅n+12n+1=(n+1)n!2n+1e2である。
ここで (n+1)n!≧2⋅3n−1(n≧1) を示す。n=1 では両辺とも2で成り立つ。(n+1)n! から (n+2)(n+1)! への倍率は n+2 であり、n≧1 なら n+2≧3 である。したがって右辺の倍率3以上で増えるので、すべての n≧1 で上の不等式が成り立つ。
よって(n+1)n!2n+1e2≦2⋅3n−12n+1e2=2e2(32)n−1である。以上よりn!1∫02xnexdx≦2e2(32)n−1が示された。
(3)
(1) の漸化式を 1 から n まで足し合わせるとIn=I0+e2k=1∑nk!(−1)k2kである。I0=e2−1 だからIn=e2k=0∑nk!(−1)k2k−1となる。
一方、In の絶対値は∣In∣=n!1∫02xnexdxである。(2)より 0≦∣In∣≦2e2(32)n−1 であり、右辺は n→∞ で0に近づく。したがってn→∞limIn=0である。
ゆえに0=e2n→∞limk=0∑nk!(−1)k2k−1となるので、求める極限はn→∞limk=0∑nk!(−1)k2k=e21=e−2である。
部分積分でつながる In