方針
(1) は楕円の上半分を と表し、円板法で から まで積分する。(2)は接点 における接線の切片を求め、その接線と座標軸でできる三角形を回転した円錐の体積から、第1象限の楕円部分を回転した体積を引く。(3)では 、 と置き、体積を の形にして、 の最大化に帰着する。
解答
(1)
楕円 の上半分は で表される。これで囲まれた図形を 軸のまわりに回転すると、断面は半径 の円になるから、体積はである。計算するとである。
(2)
接点 は楕円上にあるので である。楕円の における接線は である。この直線の 切片は であり、 切片は である。
この接線と座標軸でできる三角形を 軸のまわりに回転すると、高さ 、底面半径 の円錐ができる。その体積は である。
一方、楕円の第1象限部分と座標軸で囲まれる部分を 軸のまわりに回転した体積は、(1)の全体の半分であるから である。したがって求める体積はである。
(3)
接点 が第1象限の楕円上を動くので とおける。(2)の式に代入するとである。よって となる。
したがって を最小にするには、 を最大にすればよい。 とおくと であり、 である。この関数を とすると である。よって最大は で生じ、そのとき である。
したがって となり、最小値は である。また だから、そのときの接点は である。
別解
解法2
方針
(1) は単位球を座標方向に 倍した立体として体積を得る。
(3)は微分を使わず、 と置いて
の下で を相加相乗平均で最大化する。
解答
(1)
楕円の回転体はで表される。単位球を 方向に 倍、
方向に各 倍した立体だから、体積は(2)
接線はで、切片は である。
接線三角形を回転した円錐から楕円体の半分を引くので(3)
とおくと で相加相乗平均より左辺は だから等号は 、すなわち のときである。よって
総評
楕円の回転体、接線の切片、1変数の最小化をつなぐ体積問題。難度は高め、計算量も多めで、目安時間は28〜33分。(1)の円板法、(2)の接線方程式 、(3)の媒介変数 の3段階を崩さないことが大切である。特に(2)では、斜線部分の回転体が「接線三角形の円錐」から「第1象限の楕円部分の回転体」を引いたものになる構造を明記したい。(3)は の最大化に帰着できれば、計算は短くまとまる。