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九州大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

曲線C:y=x2上に点P(t,t2)をとり,
Pにおける曲線Cの接線をl,点Pを通りlに垂直な直線をmとする.
ただし,t>0とする.
接線lx軸との交点をQとし,直線mx軸,y軸との交点をそれぞれR1R2とする.
また,PQR1の面積をS1とし,
曲線Cy軸および線分PR2で囲まれる図形の面積をS2とする.
このとき次の問いに答えよ.

(1)Qと点R1x座標をtを用いて表せ.

(2) 面積S2tを用いて表せ.

(3) S1>S2が成り立つtの範囲を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算、同値変形

方針

接線と法線をまず式にする。接線の x 切片から Q,法線の x 切片・y 切片から R1,R2 が決まる。S20xt で線分 PR2 が放物線の上にあることを確認して差を積分する。S1 は底辺 QR1x 軸上にあり,高さが t2 であることから求める。最後は t>0 を使って不等式を整理する。

解答

(1)
曲線 C:y=x2 の点 P(t,t2) における接線の傾きは 2t である。したがって接線 lyt2=2t(xt) すなわち y=2txt2 である。y=0 とおくと 0=2txt2 であり,t>0 より x=t2 である。よって Qx 座標は t/2 である。

法線 m は接線に垂直であるから傾きは 1/(2t) であり,yt2=12t(xt) である。x 軸との交点 R1y=0 を代入して t2=xt2t より xt=2t3,x=t+2t3 である。したがって R1x 座標は t+2t3 である。

(2)
法線 my 軸との交点 R2 は,x=0 を代入して yt2=12 より R2=(0,t2+12) である。線分 PR2 の方程式は,傾きが法線と同じ 1/(2t) なので y=t2+12x2t である。0xt ではこの直線と放物線 y=x2 によって囲まれる部分を考えればよい。差は t2+12x2tx2 であり,端点 x=t で0,0x<t では正である。したがってS2=0t(t2+12x2tx2)dx=[t2x+x2x24tx33]0t=23t3+14t.(3) QR1 はどちらも x 軸上にあり,QR1=t+2t3t2=t2+2t3 である。点 P から x 軸までの高さは t2 だから S1=12(t2+2t3)t2=t5+14t3 である。よって S1>S2t5+14t3>23t3+14t と同値である。t>0 より両辺を t で割り,さらに12倍すると 12t45t23>0 となる。これは (4t23)(3t2+1)>0 である。3t2+1>0 だから 4t23>0 すなわち,t>0 より t>32 である。

総評

接線・法線・切片・積分面積を順に処理する総合問題である。目安は20分程度。S2 では線分 PR2 と放物線の上下関係を確認してから積分すること,S1 では底辺が x 軸上にあることを使って高さ t2 を取ることが得点の軸になる。最後の不等式では t>0 で割っていることを明記する。

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出典: 九州大学 2006年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。