方針
接線の傾き 2p から法線の傾きを決めるが,p=0 では接線が水平となり,法線が縦線になるので別扱いする。p=0 の法線が y 軸上の点 (0,a) を通る条件は切片だけで決まり,a=p2+1/2 の実数解の個数に,頂点での縦の法線1本を加えて本数を数える。
解答
(1) p=0 とする。y=x2 の導関数は 2x であるから,点 (p,p2) における接線の傾きは 2p である。したがって法線の傾きは −1/(2p) で,方程式は y−p2=−2p1(x−p) である。一方,p=0 のとき接線は y=0 であるから,法線は x=0 である。
(2)
まず p=0 の法線 x=0 は,a の値によらず点 (0,a) を通る。
次に p=0 の法線を考える。この直線が (0,a) を通る条件は a−p2=−2p1(0−p)=21 すなわち a=p2+21 である。よって a>1/2 のときは p=±a−1/2 の2つがあり,これらの法線は傾きが異なるので互いに別の直線である。a≦1/2 のときは p=0 の解はない。
以上より,本数は{31(a>1/2),(a≦1/2)である。
a>21 の例。頂点の法線1本と,左右対称な2本の法線が通る。
総評
難度5,計算量4。頂点での法線 x=0 を落とすと答えが1本ずつ少なくなるため,p=0 の扱いが最大の注意点である。p=0 の部分は y 軸切片 p2+1/2 の取り得る範囲を読むだけでよい。a=1/2 では p=0 を p=0 の式に代入して重複計上しないことも採点上重要である。10分程度で確実に取りたい問題。
冊子PDFで見る九大の微分の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 2008年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。